第96回関西サッカーリーグ1部の後期第6節が20、21日に行われた。2位・関西学院大は8位・立命館大に4-3で勝利。首位の大阪体育大に勝ち点と得失点差で並び、総得点数の多さにより首位浮上を果たした。

　2位・関学大は8位・立命館大のFW築山隼(3年=久御山高)に2得点を奪われ、0-2で前半を折り返す。しかし後半に入り、MF山本悠樹(3年=草津東高)が躍動。後半6分、同10分と2連弾で試合を振り出しに戻した。

　関学大は後半26分、山本のFKからPA内で混戦となったところをDF竹本将太(3年=東高)が押し込んで逆転に成功。しかし、3-2で迎えた同35分には、FW延祐太(2年=JFAアカデミー福島)に今季11点目となる同点弾を決められてしまう。

　するとその1分後、関学大は再び山本が勝ち越し点を演出する。山本が中盤から浮き球パスを送り、FW藤原樹(4年=市立西宮高)がドリブルからMF中野克哉(4年=京都橘高/京都内定)にパス。プロ内定の背番号10は冷静にゴールを決め、関学大が4-3で勝利を決めた。

　首位の大体大と7位・阪南大の対戦は、阪南大が2-1で勝利。阪南大は前半シュート1本と抑え込まれたが、後半14分にMF濱野雄太(4年=作陽高)がヘディングシュートで均衡を破る。同18分にはMF佐藤瑠己安(3年=東京Vユース)が追加点を奪うと、大体大は同34分にFW林大地(3年=履正社高)が今季18点目で追撃するも試合終了。阪南大は2-1で後期初の連勝とし、大体大は痛恨の今季2敗目で首位から陥落した。

　3位の関西大は10位の同志社大と対戦。0-0のまま90分間が過ぎ、迎えた後半アディショナルタイム3分過ぎにMF塩谷仁(4年=磐田U-18)が値千金の決勝弾。1-0で勝利を掴み、第2節からの連勝をキープした。

　4位の桃山学院大は11位の近畿大に1-3で敗戦。前半15分に先制を許すと、同17分にはオウンゴールを献上し、0-2で前半を折り返す。桃山大は後半22分にFW毎熊晟矢(3年=東福岡高)がPKを冷静に決めて1-2とするが、5分後に近大のDF知念哲矢(3年=長崎総科大付属高)にダメ押しの3点目を食らった。

　5位のびわこ成蹊スポーツ大は9位の大阪学院大を2-0で撃破。後半27分にDF森昂大(1年=創造学園高)が、同43分にはFW小畑翔太郎(3年=広島工高)がそれぞれ得点を挙げ、後期初の連勝を達成した。

　6位の京都産業大は最下位の甲南大と対戦。前半14分にFW和田健太郎(4年=G大阪ユース)がPKで先制点を奪うと、FW久保吏久斗(4年=C大阪U-18)の2得点などでゴールを重ね、4-0で快勝した。

　首位の大体大(勝ち点38、得失点差+27、総得点37)が敗れ、2位の関学大(勝ち点38、得失点差+27、総得点46)が勝利したことで、総得点数の差で順位が逆転。シーズン序盤から首位に君臨していた大体大が2位にダウンした。3位の関大(勝ち点34)も順位をキープし、虎視眈々と首位を狙う。びわこ大が5位から4位に浮上し、桃山大が5位にダウン。11位の近大は10位に順位を上げている。

　なお、次節は25日に開催。台風の影響で延期となっていた後期第3節の関学大対阪南大、大体大対近畿大が行われる。

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●第96回関西学生リーグ特集