beacon

3年ぶり27回目関東1部制覇!早稲田大イレブン喜びコメント集

このエントリーをはてなブックマークに追加

早稲田大が3年ぶりに関東1部を制した

[11.10 関東大学L1部第20節 早稲田大2-1東京国際大 フクアリ]

 早稲田大が10日、3年ぶり27回目となる関東大学リーグ1部優勝を決めた。試合終了直後は優勝は持ち越しとみられたが、同時刻に行われた試合で筑波大が終了間際に同点に追いつかれたことで、劇的な知らせを受けることになった。

 スタンドから「2-2!2-2!」と筑波大の結果を知らせる声が飛ぶと、イレブンは喜びを爆発。就任1年目で優勝に導いた外池大亮監督も目を赤らめて、選手たちに抱き着いていた。

以下、東京国際大戦先発メンバー全員の喜びコメント
●GK小島亨介(4年=名古屋U18/大分内定)
「他会場の結果次第という話は試合前もほとんどなくて、今日の試合を勝つだけということしか言われてなかった。最後に引き分けたよと聞いて、ワーとなっただけ。目の前の試合に集中できていたと思います。いいセーブも見せられて、締まった試合になったので良かったです」

●DF牧野潤(3年=JFAアカデミー福島)
「今までやっていないことをやろうとチャレンジしてきた中で、結果が出たということが嬉しいです。今季は結構試合にも出させてもらって、最初は緊張していたんですけど、だんだん慣れて行って、自分のプレーも徐々に出せてきた。トレーニングの成果が出せるようになってきたのも良かったのかなと思います。優勝はしましたけど、インカレもあるし、来年もあるので先を見据えて頑張っていきたいです」

●DF工藤泰平(2年=日大藤沢高)
「今日は筑波さんが追い上げてきている中で、どうしても勝たないといけない試合でした。なのでまず優勝どうこうより、今日の試合に勝つことを意識してやりました。終わったあとに応援席から優勝という声を聞こえたときは、何が何だか分からなかった。興奮しましたね、久々に。鳥肌が立ちました。でもまだ自分は2年生。来年は小島さんだったり、相馬さん、岡田さんが抜ける中で、もっと自分もチームの中心になっていきたい。覚悟を持って残り試合を戦いたいです」

●DF大桃海斗(3年=帝京長岡高)
「筑波さんの結果次第でしたが、とにかく今日は自分たちは勝つということだけをテーマにやっていた。早い時間帯に失点してしまいましたけど、勝てて良かったです。失点が早かった分、2失点目したらヤバいなという危機感を持てた。前節の筑波戦のあとに、東国戦は自分たちが崩れなければ負けることはないと話していたので、結果的にそうなって良かったです」

●DF冨田康平(4年=市立浦和高/京都内定)
「今年のチームは優勝できるような力はないから、全力で取り組んで1年間やり続けるしかないという立ち位置だと認識していた。1年間積み上げてきたことがこういう形で実った。そういうのを思い返すとやり続けて来て良かったなと思います。1年生の時も優勝したんですけど、当時は次の試合の補助学生を担当する予定で、応援席にもいなかった。そういう中で見ていたので、どこか他人事だった。今年は試合に出させてもらうことも多くて、きょうも勝って優勝できたのは本当によかったです」

●MF鍬先祐弥(2年=東福岡高)
「実感がわかなくて、これが優勝なんだと思ったのが率直な感想です。今までは僕は高校時代に選手権とインターハイで優勝していますが、リーグは初めてなので、こんな感じなんだと思いました。でももっと自分は出来ることがあったと思うし、完全にチームの優勝に貢献できたかというとクエスチョンな部分が多々あると思う。そこが素直に喜べなかったところなのかなとも思います。今後の目標は早稲田で欠かせない存在になること、そこから選抜であったり、代表を目指さないとこの先はないと思うので、意識してやっていきたいなと思います」

●MF金田拓海(3年=神戸U-18)
「自分は今年から中心となって試合に出れるようになったので、率直に楽しい1年でした。でも前期は自分のプレーが出来ていた時が多かったんですけど、後期に入ると自分のコンディションとかが悪くなって、自分のプレーが出来ない時もあった。でもそんな時でもチームのためのプレーを増やしていった結果が優勝に繋がったのかなと思います」

●MF相馬勇紀(4年=三菱養和SCユース/名古屋内定)
「ここ最近はJリーグに出たり、戻ってきてすぐに関東リーグに出たりとかあって、いろんな意味で4年間通して考えても苦しいシーズンでした。でもサッカー面で言えば、ゴールが増えてきたことが大きい。いいポジショニングできるようになって、後期は多くの試合で得点できるようになった。そこは自信にしたいです。人間として当たり前のことだったり、早稲田では本当にいろいろなことを学べた。今季はグランパスもまだあるので、頑張ります」

●MF栗島健太(3年=流通経済大柏高)
「前期から1試合、1試合に向き合ってきて、簡単な道のりじゃなかったんですけど、全員で戦って、優勝をつかみ取ることができたと思います。今はめちゃめちゃ嬉しいです。本当に筑波さんが追いついてきて、正直不安もあったんですけど、今日しっかり勝って、決めきることが出来て、本当に良かったです」

●MF岡田優希(4年=川崎U-18/町田内定)
「優勝にふさわしいなと思ったことは一回もない。でもそれが一番良かったんだと思います。常に何かが足りないとか、これが足りなかったから1週間取り組んで出来たとか、そこの過程を僕もそうだし、外池さんも注目していた。実感がないのはそういうこともあると思う。優勝というより、過程を追いかけてきた。勝ったからとか、負けたからとかダメでもない。そこをぶれずに進められたことが優勝した理由だと思います」

●FW武田太一(3年=G大阪ユース)
「1年間頑張ってきて、やっとひとつだけですけど、チームとして成し遂げたことは良かったのかなと思います。これまでは怪我が多かったんですけど、そういうのを乗り越えて試合に出られるようになった。試合に出続けることが大事なので、個人的にはやっとスタートラインに立てたのかなと思います。でも岡田さんが得点王争いしている中で、自分がその争いに加われていないことが悔しい。今日もチャンスがあったし、そういうところを決めないとFWじゃない。ああいう課題に向き合ってやっていきたいです」

●外池大亮監督
「今でも信じられないと言うか、(筑波大が)2-1で終わったと聞いていたので、何がどう転んでそうなったのか(笑)。でもサッカーって最後の最後まで分からない。ある意味、今年はその際(きわ)のところにこだわってやってきた。今日も最後に小島がスーパーセーブを2本くらいしてというシーンもありましたけど、そういうところだったと思う。まだ実感はないですけど、すごいことをしたなという気がします」

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

TOP