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[MOM574]法政大FWディサロ燦シルヴァーノ(4年)_相馬より「最終的に上に」…弟はミスター立教

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ディサロのヘッドがさく裂!

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.25 関東1部第22節 早稲田大1-2法政大 味フィ西]

 まさに「ドンピシャ」だった。1点リードの後半14分、右サイドでCKを獲得した法政大はMF末木裕也(3年=甲府U-18)のクロスにFWディサロ燦シルヴァーノ(4年)が飛び込む。U-21日本代表で関東リーグMVPのGK小島亨介(4年=名古屋U18)も止めようがないシュートがゴールに突き刺さった。

「ドンピシャでした。末木がいいボールをくれたので、バチコーンって感じ。MVPから最後に点が取れて良かったです」

 この日は気合十分だった。最終戦の各大学のサッカー部員を動員したため、満員の中で行われた試合。その中には立教大サッカー部に在籍する実弟のディサロ峻ヴァレンティノもいた。

 弟は先日まで行われていたミスター立教コンテスト2018でグランプリを獲得。今年度の“ミスター立教”に輝いた。「皆様の投票のおかげ」。投票を毎日のように周囲にお願いしたという兄。「高め合う存在」と自慢の弟に誇らしげだ。

 もう一人の意識する存在。ディサロは大学入学前までを三菱養和SCユースで過ごした。14年夏、高校3年生の時には日本クラブユースサッカー選手権を優勝。自身も得点王を獲得する活躍で日本一を経験した。

 当時のチームメイトにはこの日の対戦相手の早稲田大にいるMF相馬勇紀(4年)がいた。その相馬は今夏、内定を決めている名古屋グランパスの特別指定選手として大ブレークした。「刺激し合える存在」。ライバル視はないと強がるが、「今はあいつの方が上かもしれないけど、最終的に上にいればいいだけなので」と意識を強めている。

 自身はプロ志望。卒業後の進路はJリーガー一本に絞っている。今季のリーグ戦の得点は3点。もちろん納得いくものではない。「インカレでは得点王、そしてMVPを狙っていきたいですね」。“相馬より上に”。一旦は離されたかもしれない距離をしっかり詰める舞台にすべく、インカレに臨む。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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