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[関東]3バック安定の明治大がウノゼロ連勝発進!東洋大は“対照的”連敗

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明治大が主将FW佐藤亮のゴールによって連勝を飾った

[4.14 関東1部L第2節 明治大1-0東洋大 味フィ西]

 JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦の第2節が14日に行われ、明治大東洋大を1-0で下し、2連勝を飾った。

 今年の明治大にとって、Jリーグに進んだ主将DF岩武克弥(浦和)やDF上夷克典(京都)といったDF陣のタレントが卒業することによる“穴”をどう埋めるか、ということが注目点の一つになっていた。そこで栗田大輔監督は伝統の4バックから3バックに変更することを決断。新チームを立ち上げると、守備に多くの練習時間を割いて、部員の意識を高めてきた。

 成果は結果として表れている。今季初の公式戦だった3月24日の第24回東京都サッカートーナメント学生系の部準決勝で中央大を1-0で破ると、続く同31日に行った駒澤大との決勝にも1-0で勝利。そして4月7日の関東リーグ開幕戦でも桐蔭横浜大に1-0で勝利と、攻守が噛み合った連勝を続けていた。

 そしてリーグ戦第2節でも明治大は東洋大を相手に自信を持った戦いぶりをみせる。得点こそなかなか奪えなかったが、前半21分にはFW佐藤亮、同28分にはMF森下龍矢(4年=磐田U-18)のアーリークロスからMF岡庭愁人(2年=FC東京U-18)が決定機を迎える。同35分にはループシュートでピンチを迎えるが、カバーに入ったDF常本佳吾(3年=横浜FMユース)がかき出して難を逃れた。

 後半も攻め続けた明治大にようやく得点が生まれたのは後半33分、森下の中央突破から中に入れたパスが相手DF坂本涼斗(3年=柏U-18)に当たってこぼれる。これに詰めた佐藤亮が押し込んで、決勝点を奪った。ピンボールのようなゴールシーンになったが、佐藤亮は「こぼれてくるという予測のもとだった」と胸を張った。

 これで公式戦4戦連続の“ウノゼロ”(イタリア語で1-0の意味)勝利。栗田監督は「今日は3-0、4-0のゲームだった」と攻撃面には苦言を呈したものの、影のMVPに常本の名前を挙げたほど、「失点ゼロという方が大きい」と3バックへの手ごたえを語っていた。

 一方の東洋大は逆に開幕から連続して0-1での敗戦となった。好守でゴールに鍵をかけていたGK松本健太だったが、「我慢しきれなかった」と失点シーンを悔やむ。主将MF坪川潤之(4年=矢板中央高)は高校時代の同僚DF川上優樹(4年=矢板中央高)との対戦については「楽しかった」と振り返ったものの、連敗発進となったチーム状態に「まずは点が取れるように修正したい」と話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第93回関東大学L特集

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