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[MOM682]明治大MF藤原悠汰(3年)_3年生が意地、“明治の牛若丸”に

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.26 関東大学L1部第4節 明治大0-3筑波大 龍ケ崎フィールド]

 この日が大学リーグ初先発だったMF藤原悠汰(3年=広島皆実高)が貴重な追加点を奪った。1点をリードして折り返した後半3分、明治大は左サイドでCKを獲得。MF杉浦文哉(3年=名古屋U-18)がファーに蹴った大きなボールをDF佐藤瑶大(4年=駒澤大高/G大阪内定)が折り返すと、藤原が頭で押し込む。「瑶大さんの折り返しの質が高かったので合わせるだけだった」。大学初ゴールでしっかりとチームの開幕4連勝に貢献した。

 3年生の意地をみせた。今年の明治大は複数の1年生が開幕戦からデビュー。ただルーキーたちが注目される一方で、3年生や2年生の“物足りなさ”を指摘する声も少なくなかった。そこで奮起したのが藤原ら3年生だった。前節の中央大戦では杉浦、MF稲見哲行(3年=矢板中央高)、藤原の3選手が途中出場。チームを見事な逆転勝ちに導いていた。

 そして迎えた筑波大戦。藤原にはDF石井優輝(3年=昌平高)や杉浦とともにスタメンのチャンスが与えられた。「結果を出したい思いが強かった」。ゴールという最高の結果を残したことで、「フルタイムは出れなかったけど、あそこまで戦えたことは自信になりました」と充実の表情で振り返った。「自分たちがチームにもたらす影響を考えながらプレーできたと思います」。

 身体能力に優れたプレーが売り。広島皆実高時代は“皆実の牛若丸”と評されたほどの軽やかなプレースタイルで攻撃を活性化させた選手だった。「自分の良さは攻撃力だったりサイドをえぐったりするゴール前の動き。数を増やして質を上げていけばもっと活躍できるんじゃないかなと思います」。大学進学後は特に精神面での強化を感じているという。日々感じる確かな成長。“明治の牛若丸”と注目される日もそう遠くはなさそうだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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