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中央大が勝てない、前半10分で2点先行も4失点大逆転負け…本間「やるしかない」

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[10.17 関東大学L1部第14節 国士舘大4-2中央大]

 中央大が後期に入っても勝てない。この日は前半4分にMF本間椋(4年=昌平高)、同10分にMF山崎希一(1年=興國高)がゴールネットを揺らして2点を先行。しかし前半22分からわずか13分間で3失点して逆転を許すと、後半13分にもFW松岡大智(4年=C大阪U-18)にゴールを許して突き放されてしまった。

 大逆転を許した展開に、先制点を決めた本間も「先制したことがあまりなかったので、不慣れさが出てしまった」と首を傾げた。

 今季の中央大は第2節の駒澤大戦で初勝利を挙げたものの、そこからまさかの未勝利。リーグ戦の合間に行われた天皇杯の東京都予選では明治大を破る波乱を演じたが、アミノバイタルカップでも1回戦で立教大に苦杯をなめるなど、なかなか歯車がかみ合わない。

 4年ぶりに1部リーグを戦った昨季は、5位に入って大学選手権(インカレ)に出場。4強に進出する快進撃をみせた。ただMF中村亮太朗(現甲府)やFW加藤陸次樹(現金沢)といった主力選手が卒業。期待の1年生たちがカバーする形で出場を続けているが、経験の浅さは否めない。

 さらに大黒柱のMF大久保智明(4年=東京Vユース/浦和内定)がコンスタントに試合に出られていないことも影響としては大きい。昨年から苦しめられる骨挫傷による痛みは今季に入っても続いていたが、今季初勝利となった駒澤大戦では1ゴール1アシスト。天皇杯予選で明治大を破った試合でも決勝点は大久保が起点となって生まれたものだった。

 大久保は現在、骨挫傷はほぼ完治しているようだが、右足首の新たな怪我で離脱中。12月ごろの復帰を目指している。チームの現状に、本間は「トモ(大久保)の攻撃、今までそこに頼っていたところがあった」と素直に認める。ただそこを言い訳にはしたくはない。「応援も前節からあって、声を出しての応援はできないけど、観られていることで、責任感のある試合が出来ればと思っています」。

 試合はこれ以上ないほどの「めちゃめちゃ悔しい」結果に終わった。しかしリーグ戦はまだあと10試合を残している。今季は試合数に差があることで暫定順位になっており、戦況が見えずらいが、まだまだひとつの勝利で順位を上げることができる状況にある。

「めちゃめちゃ悔しいですけど、やるしかないですね。自分たちは勝たないといけない立場。一からやり直すしかないですね」

 一戦必勝。まずは次節の勝利で流れを変えたいところだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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