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[関東]早稲田V逸…今季は勝負所でことごとく勝てず「悔しくて情けない」

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早稲田大が敗れ明治大の連覇が決定した

[12.19 関東1部第22節 早稲田大0-2法政大 AGFフィールド]

 勝って優勝に一縷の望みを託したかった早稲田大だが、年明けの全国大会「#atarimaeni CUP」の出場権獲得に燃える法政大に0-2で敗戦。勝ち点3差で追う明治大に追いつくことは出来なくなり、V逸が決定した。

 プレッシャーからか、序盤から固さがみられた。1点を先制されて迎えた前半終了間際にはMF丹羽匠(2年=G大阪ユース)が退場。シュートゼロ本に終わった前半を数的不利で折り返すと、後半5分のFW加藤拓己(3年=山梨学院高/清水内定)のファーストシュートはポストを直撃。逆に同33分に追加点を奪われ、勝負を決められた。

 完敗。先日、V・ファーレン長崎への入団が発表になったばかりのMF鍬先祐弥(4年=東福岡高)も「相手のペースで試合が進んだ中で、失点、退場者を出して、さらに難しい試合になってしまった。優勝がかかった試合でこういう試合をしてしまったことは、悔しくて情けない」と肩を落す。

 今季獲得した勝ち点44は、優勝した2年前の46に迫るものだった。しかし一方で、今季は明治大に2連敗、早慶戦を1分1敗としたことからも分かるように、勝負どころ、勝たなければいけないでことごとく勝てなかった。

 昨年は残留争いに巻き込まれていたことを思えば雲泥の差があるが、優勝するほどの力を示したかと考えると、物足りなさも残した。外池大亮監督は「最終節まで優勝の可能性を残せたことには胸を張りたい」と昨季の悔しさをバネにしたイレブンを称えるも、「正直、力的に及ばずだった」と素直に認めることろは認めた。

 アミノバイタルカップ、リーグ戦ともに2位で終戦。残す来年1月6日に開幕する特例大会の全国大会「#atarimaeni CUP」で頂点を目指すしかない。鍬先は「自分たちの立ち位置はまだ日本一に値するチームではない」と原点に立ち返ることの重要性を解く。あくまでもチャレンジャー。「最後は個の能力」と強調した部分の向上をチームで追及しながら、半月後の大一番に備える。

(取材・文 児玉幸洋)
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