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[関西]関西学院大が6年ぶり30回目の関西1部リーグ制覇! 監督・選手らが喜びのコメント

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関西学院大のメンバーたち

第99回関西学生サッカーリーグ1部


 関西学院大は10月23、24日に行われた関西学生サッカーリーグ1部後期第9節で、大阪体育大に1-0の勝利。この結果により、6年ぶり30回目の優勝を決めた。

 開幕節では関西大に0-8の大敗を喫したものの、その後はコンスタントに白星を獲得する。結果的に、黒星は開幕節のみ。勝ち点を積み上げ続け、大体大の3連覇を阻み、6年ぶりの頂点に返り咲いた。監督、選手たちが喜びの声を伝えている。

以下、関西学院大の優勝コメント

・高橋宏次郎監督
「優勝まで長かったし、いろんなものがこみ上げてきました。過去に携わってくれた人たち、苦労していた卒業生たちが積み上げてくれたから、今年の結果があると感じてます」

「リーグ初戦で大敗したが、退場が出る前の段階で0-2になった原因を追求して、今できることをやっていこうという少しずつの蓄積が結果につながった。4回生が自覚を持って戦い抜いて、チームを引っ張っていってくれたのも大きかった。関西選手権で桃山に負け、夏の間はコロナの影響で満足な練習が出来ない中でも、選手たちが危機感を持って取り組んでくれた。あの敗戦があったから、優勝に結びついたと思う。今日までは日本一を目標としつつ、関西でトップを取るために一戦一戦を戦ってきた。ここからはインカレで勝つためのリーグ戦にしなくてはいけない。目の前の相手を倒すためにどうするのかを、考えてピッチで積み重ね、相手を見極めて戦っていきます」

・DF本山遥(4年=神戸U-18/岡山内定)*主将
「関西選手権で負けて、リーグで結果を出さなくてはと臨んでいたので、優勝はうれしいというより、ひと安心という気持ちです。開幕戦に0-8で負け、足りないことがあるのがよくわかった。攻守の切り替えや球際の強さ、運動量を増やすことを意識して、苦しくても勝ちながら成長できたと思う。今年はIリーグも決勝トーナメントに4チームが進出していて、他のカテゴリーの頑張りから互いに力をもらえる原動力となっている。特に一番下のC2チームが結果を出しているので、上のチームはやるしかないと気持ちが滾った」

「気持ちをこめて、責任も背負って戦っている頼れる4回生の仲間がいるから、後輩たちも伸び伸びとプレーできたと思う。今年はロースコアで勝ち切る試合も増えたが、もっと得点できた試合も多かった。インカレでは相手も強いし、得点のチャンスも少なくなる。そこで決めきって、守備で緩い時間を作らずにしっかりと守って勝ちきりたい」

・GK松本龍典(4年=桐蔭学園高)
「開幕戦、0-8で負けて、自分だけでは守れないということに改めて気付かされた。球際や守備を強化して、そこから漏れたところを自分が止めるのを意識して練習していくことで、クリーンシートで抑えられる試合も増えた。関西に来たのは、少しでも早く試合に出たかったから。ケガもあって思っていたようにはいかなかったけれど、仲間にも恵まれて成長できました。応援してくれる家族にも感謝しているし、インカレでは結果で恩返しできるようにやっていきたい」

・DF梅木絢都(4年=C大阪U-18)
「チーム力は絶対にあるし、入学したときから自分らの代は絶対に強いと思っていた。4回生が筆頭になって練習をやれている中で、下級生たちもついてきてくれた。日本一を求めてきて、その通過点として関西で優勝できて満足しているけど、まだ満足してはいけないなという気持ちです。圧倒的な力で日本一を取りたい。自分は攻撃力が求められているので、その特徴を発揮できるように監督がしてくれている。求められていることをもっともっとやっていきます」

・DF山内舟征(3年=近江高)
「今季は最初、出場機会をつかめなくて、周りからももう無理やなと思われていたところもあったけれど、やり続けて試合に出て結果を残せてよかったです。ポジション争いが激しい中でも自分の特徴を生かしてやれていた。これまでは、後輩として上級生についていくだけだったけど、3回生になって自分も引っ張ろうというのをプレー以外の部分でもやれたかなと思う。どのチームよりも長く4回生と一緒にサッカーできるように、インカレもがんばりたい」

・DF臼井貫太(4年=G大阪ユース)
「4回生が試合に多く絡んでいるのが自分たちの強みで、ひとつの方向へチームをもっていけた。コロナの影響でシーズン前に練習試合ができず、公式戦で大敗してそこから締まった。あの負けがあったから優勝できた。インカレは一発勝負になるので、関東相手に勝負強さが出せるかが大事になる。そのためにも残りのリーグ戦も勝ちにこだわってやっていく。上級生として、何かを残す姿勢を見せることが結果にもつながると思う」

・MF渡邉英祐(4年=金光大阪高)
「小中高とリーグ戦で優勝したことがなかったのでうれしい。チームメイトに感謝です。関学は前線からの守備を求められるので、FWへの指示や行ったあとのカバーやスライドを大切にやってきた。攻守の切り替えやリスク管理を徹底してきたことで、失点を抑えられるようになっていったと思います。インカレに向けて練習の基準を上げることが大事になる。攻撃の質やプレースピードにこだわって、取り組んでいきたい」

・MF美藤倫(2年=東海大大阪仰星高)
「リーグ初戦、慣れないCBとはいえ退場してしまい迷惑をかけたが、そこからやるしかないと思って、とにかく走ってチームを助けようと一生懸命プレーしてきた。当たり前のことをやり続けて来たのが結果につながったと思う。球際の強さが自分の持ち味だけど、しっかり前にも顔を出す存在感を磨いていきたい。去年のIリーグ全国大会の決勝で明治に負けたので、その時の4回生たちの悔しい思いもインカレでぶつけられるようがんばります」

・MF輪木豪太(4年=京都橘高)
「自分たちの代でなんとしてもリーグ優勝を達成したいという思いでやってきた。今年は4回生が多く試合に出場していて、日本一を獲りたいという気持ちも強い。練習の質もこれまでより上がったし、連戦で全員が活躍できるようなチームになったことが大きかった。インカレは楽しみです。ゴール前や一人ひとりのプレー、攻撃の質を上げて、リードしている状況で確実に追加点を取れるようにしていきたい」

・MF安羅修雅(4年=履正社高)
「これまで優勝したことがなかったので、自分のゴールで決められて、格別です。前期はなかなか出場機会をつかめなかったけど、サッカーが好きだし、ここで腐ってたらあかんとやり続けてきた。試合に絡めるようになってからは、4回生としての責任と自覚をしっかりとサッカーで表現できたと思います。日本一を獲れるよう、一戦一戦しっかりとやっていく。結果でチームに貢献できるようにがんばりたい」

・FW山田剛綺(3年=京都橘高)
「去年までに比べて、得点やアシストだけでなく、守備でもチームに貢献できるようになったという手応えがある。今年は過密日程だったので、出番を掴んだときに結果を残せるようにとやってきた。クロスに入る動きや、裏に抜けるプレー、苦しいところでも走るというのが自分の長所なので、他のFWとは違うそういうところで貢献したい。インカレはチームとしての目標は日本一。個人としても結果を残せるようにやっていく」

・FW木村勇大(3年=大阪桐蔭高/京都内定)
「前期は自分のパフォーマンスが良くなくてあまり出られなかったが、夏に京都の練習に参加して、苦手だった守備の切り替えやプレスの意識が大きく変わったことで、関学でもスタメンで出られるようになった。連戦だったので、チーム力で戦わなくては行けないし、出たときは結果を残そうとやってきた。内定が発表になったので、インカレでも今までより警戒されるだろうが、そこで得点しなくてはJでもやっていけない。結果にこだわってやりたい」

・DF小林洵(4年=C大阪U-18)
「試合に出られるのは楽しかったけれど、完璧にスタメンを取れてるわけではない。足りない部分も理解しているし、そこを埋めていきたい。CBとして出場したら、ゼロで抑えるのがDFの仕事なので、そこを一番に意識して、プラスアルファでフィードからアシストもできたらいい」

・FW山見大登(4年=大阪学院大高/G大阪内定)
「9月は調子も良くて得点もたくさん決められたが、10月は警戒されてゴールが決められず、もう一段階レベルアップしないといけないと感じた。1-0で勝てる試合が増えたが、もっと点をとって試合を決めきるプレーを出せるようにしたい。守備のことも監督から指摘されているし、意識してやる。明治や法政といった関東のチームを倒さないと日本一になれないので、チームを勝たせるプレーを出したい」

(取材・文 蟹江恭代)
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