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[デンチャレ]重視した初戦で気持ち込もった戦い。東海大学選抜が注目の日本高校選抜撃破

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東海選抜のゲーム主将のCB速水修平(常葉大3年、左)は抜群の高さを発揮して勝利に貢献

[3.9 デンチャレGL第1節 東海選抜 3-0 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

「プレーオフの時は初戦負けてしまったので、そこで学んだことは初戦が大事だということ。相手も高校生ですし、『負けられないな』という気持ちをミーティングで話しながら、『2戦目、3戦目も見据えて、全員で気持ち込めて戦おう』と話していたので、それが良い結果に繋がったかなと思います」

 東海大学選抜はプレーオフ初戦黒星から巻き返してデンソーカップチャレンジ出場。本大会初戦で注目の日本高校選抜に3-0で快勝した。ゲーム主将のCB速水修平(常葉大3年=磐田U-18)は会心の結果で終えたゲームについて、納得のコメント。プレーオフから積み上げてきた成果を白星スタートに繋げた。

 日本高校選抜は午前中のゲームに上手く入れなかった部分があった。また、仲村浩二監督(尚志高)が「相手の速いサッカーに僕らもお付き合いしてしまった」と振り返ったように、FW近藤慶一(名古屋学院大2年=中京学院大中京高)へロングボールを入れてくる東海選抜の戦いに合わせてしまい、グラウンダーのパスが減少。相手の戦い方に持ち込まれ、我慢の展開となった。

 この日、日本高校選抜はキャプテンのCBチェイス・アンリ(尚志高3年)がU-21日本代表候補合宿のために不在。指揮官が「制空権のところでアンリがいればなと思いました」と残念がっていたように、DF陣が上手く跳ね返せず、セカンドボールを拾われたことが相手に主導権を渡す要因となった。

 日本高校選抜は1トップのFW福田師王(神村学園高2年)へのロングボールが増加。これは速水を中心とした東海選抜DFにほぼ全て弾き返されてしまう。圧倒的な高さを見せていた速水は、「自分の長所はヘディングなので、そこは誰にも負けないという自信を持ってやっています」。また、日本高校選抜の注目ストライカーに負けられない、という思いもあったという。

「福田君は去年もデンソーの練習試合でやっていて、去年も楽しく出来たので。今年は去年よりもさらに注目されていたので、自分の5個下ということもありますし、絶対に負けられないなと。一回ヘディング負けちゃったんですけれども、そこは意識してやっていました」と振り返る。

 後半は日本高校選抜もグラウンダーでの戦いへ修正してチャンスを作り出していたが、「最後身体を張ってさすが大学生だなと思いました」(仲村監督)。ゴール前で集中していた東海選抜の前に最後までゴールを破ることができなかった。

 1年時から3年連続で東海選抜メンバーに選ばれている速水は、「プレーオフの時から試合が多くこなせているので、どんどん合って行って、今日の試合でも良い部分が見えた」と頷く。そして、昨年1-5で敗れている関東勢などとの戦いへ向けて「もっともっと精度を高くしてやっていきたい」と誓った。個人としての目標はアピールを続けてプロ入りすること。持ち味のヘディングで相手に勝り、よりプレーの質も上げながら勝利と優勝を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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