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[デンチャレ]5日で4試合フル出場…無尽蔵のスタミナ見せつけたMF美藤倫「こだわっている運動量は通用した」

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MF美藤倫(関西学院大2年=東海大仰星高)

[3.13 デンチャレ決勝 関東選抜B1-0関西選抜]

 無尽蔵のスタミナを見せつけた。9日から3日連続で行われたグループリーグ3試合をフル出場していた関西大学選抜のMF美藤倫(関西学院大2年=東海大仰星高)は、中1日の13日に行った決勝にも先発出場。この日も90分間を走り続けた。

「自分も出るとは思っていなかったけど、信頼されているなと思ったので頑張ろうと思いました。疲れは正直めちゃくちゃ来ていたけど、あとは気持ちだけでやっていました」

 しかしヒーローにはなり損ねた。1点を追う後半43分、MF木戸柊摩(大阪体育大1年=札幌U-18)がゴール前に出した斜めのパスに張り込んだ美藤は、優しいタッチで流し込む。だがシュートは無情にも左ポストを直撃。美藤もたまらず、膝から崩れ落ちた。
 
「ターンまでは良かったけど、シュートは力まず蹴れれば、もう少しいいコースに行ったのかなと思います。今大会を通して守備は良かったんですけど、ああいうところを決められる選手になっていかないといけない。自分自身、攻撃に課題が出たなと思いました」

 たくさんの学びを得た大会になった。初の選抜チーム選出で、「もっと出来ないのかなと思っていた」今大会。しかし「自分がこだわっている運動量は通用したと思う」と大きな手ごたえを掴んだ。一方で全国の広さも知ることが出来た。「九州の6番の山口(卓己(鹿屋体育大3年=大分高))選手は、守備も上手くてハードワークも出来て、一番すごいと思いました」と上には上がいることを痛感した。

「多くの試合に出させてもらえたので、アピールする機会も人より多かった。自分は守備を重視していたけど、前が点を取ってくれて準優勝。チームとしても結果が出せたので、有難いなと思います」

 目標とする選手は、先輩のMF渡邉英祐(鹿児島)や山本悠樹(G大阪)を挙げる。「課題は攻撃面で、守備面のハードワークでも突き詰められると思うので、学生リーグから自分の課題を見つめ直したい」。折り返しを迎える大学生活。足元を見つめながら更なるレベルアップを図る。

(取材・文 児玉幸洋)
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