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流通経済大の新主将、連覇へ…熊澤和希「一戦一戦全員で勝ちに集中するだけ」

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新主将に就任したMF熊澤和希

 昨年度、12年ぶりに関東大学サッカーリーグ1部を優勝した流通経済大は、12名のJリーガーを輩出したことも話題を集めた。逆に言えば今年はその選手たちがごっそり抜ける。真価が問われる年。新主将に就任したMF熊澤和希(4年=流通経済大柏高)に話を聞いた。

―Jリーグへ12人が巣立ったことでチームがガラリと入れ替わることになる。
「ガラッと変わりましたけど、自分たちのいいところもあると思っています。去年になくて今年にないもの、例えば仲の良さであったり、絆は今年の方があると思っているので、一戦一戦全員で勝ちに行くことに集中するだけだと思います」

―新チームについて。
「今年のチームはほぼ、去年ドラゴンズ(関東社会人1部)でやっていた選手たち。そこに自分たちが加わってどうなるか。トップにいた自分たちが足を引っ張らないようにというのと、普通にやっていても勝てないと思うので、いつも以上に頑張らないといけないと思っています」

―主将はどうやって決まった?
「4年生全員の投票で決まりました。選ばれるようなキャラじゃない?そうですね、でも3年間、真面目にやってきたという自負はあります。試合にも多く絡ませてもらってきたので、チームをまとめないといけないという責任もある。高校の時は3年生の時にプレミアリーグの5節目までキャプテンをやっていましたが、成績が悪くて交代させられました。今回は変えられないように頑張ります(笑)」

―自分のプレーにも好影響を与えたい。
「去年は周りに任せながら試合をやっていたけど、今年は自分から発信しながらチームに影響を及ぼす選手、チームを勝たせる選手にならないといけないと考えています。メンタル面は変わったなと思います」

―今年のチームは1年生も複数人がトップの試合に絡んできそう。
「もうちょい自由にやってもいいのかなという感じもします。先輩たちに気を使いすぎ。もっと出来ると思っているので、自分たちの良さをもっと出してほしい。自分もそうでしたが、ちょっとやり辛そうな(笑)。最初は誰でもそうなんですけど、その辺は自分たちは全然気にしないので。自分の経験を伝えていきたいです」

―今年は1月に日本代表合宿で練習試合の相手になった。
「まだチームが出来上がっていない中でA代表とやらせてもらった。思ったよりもボールを持てる時間があったけど、もっとやらないといけないというのと、少しできる部分は見せれたと思うので追及していきたい。でもシーズンの最初にしてはいいい印象が残りました」

―今季はボランチで勝負していくことになりそう。
「去年、インカレの時みたいに守備をやってほしいと。でも攻撃のところも率先して自分が作りたいなと思います。後ろにいても攻撃参加は出来ると思っています。攻守の両方をやっていきたいです」

―去年は安居海渡(→浦和)が務めたポジションです。
「去年と全く同じことをやるのは難しいと思う。安居海渡のいいところもあるけど、自分のいい所もある。見て学んだものを自分の中で工夫しながらやっていきたいと思います」

―ただ高校選手権の準決勝でみせたようなシュートが打てることも、熊澤選手の武器だと思います。
「あれは人生のベストゴール。忘れられないです(笑)。アンカーにいてもいなくても、シュートを打てる場面は必ず来ると思うので、自分のキックの良さをみせていきたいです」

―シーズンもいよいよ開幕。最終学年にかける思いを最後にお願いします。
「インカレ決勝が元日国立ということもあって、そこで優勝したら気持ちいいだろうなというのはあります。でも高望みしないというか、出来れば優勝を狙いたいけど、夏の大会もあるので、自分たちの力を成長させていきたい。開幕を勝てれば波に乗れると思う。開幕で躓かないようにしたいです」
●第96回関東大学L特集

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