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開幕からレギュラーも!連覇を目指す流通経済大に強力な新戦力…川畑優翔、田口空我、彼島優の3選手を直撃

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左から川畑優翔、田口空我、彼島優

 3月某日に行われた流通経済大柏高との“兄弟対決”となった練習試合に、FW川畑優翔、DF田口空我、GK彼島優の3選手が、主力組で戦った1本目に出場。流通経済大に進学したばかりの1年生が、新たな風を吹かそうとしている。

●川畑優翔(←流通経済大柏高)
―川畑選手はJクラブのオファーを断って、大学に進学してきました。
「大学進学を選択したのは、プロに入るのが目的ではないと思ったからです。プロに入って長く活躍することが目標なので、いろいろ考えて選びました。大学4年間でスケールアップして、高卒で入るよりも通用するような技術を身に着けたいと思っています」

―葛藤はなかった?
「1年目から活躍するイメージが沸かなかったということがあります。高卒で入って潰れる選手も多い。大学に行って、経験を積む方が自分には合っていると思いました。高校の監督には相談しましたが、そこは曲げずに大学に行きますと伝えました。あと最近は大卒で活躍している選手が多いというのもあります」

―大学ではポジションが変わると聞きました。
「高校の時はトップ下かサイドハーフでしたが、大学ではシャドーに変わる。1年目は3ゴール3アシストが目標です。ボールに関わる方が好きだったので、(ポジション転向は)自分に合っていると思っています。まだ足りないところばかりだけど、楽しさはあります。去年Jリーガーが12人出て、結構入れ替わる。アピールしていきたいです」

―今年のチームも流経大柏出身者が多くなりそう。
「自分たちの代も流柏から11人が進学します。(中でも、田口)空我とは高校2年生のころから一緒に出ることが多かった。空我とまた4年間切磋琢磨して、活躍してプロに行けるように頑張りたいと思います」

●田口空我(←流通経済大柏高)
―大学生としてのシーズンがスタートする。
「CBからSBに転向することになったので、まだまだ技術が低いです。まずはそういうところを上げていかないとと思っています。この身長(173cm)じゃプロは厳しいので、じゃあサイドバックでプロを目指そうと中野さん(流経大の中野雄二監督)に言われました。今はまだ分からないことも多いけど、高校選抜でもいろんな人に聞いて学んでいます」

―誰に何を聞いた?
「例えば藤森(颯太=青森山田高→明治大)に動き方を、自分はスピードがあるので、タイミングだったりをたくさん聞きました。高校の時はCBだったのでゴールに絡むことはなかなかなかったけど、今はSBとしてアシストも出来るし、点も取れる。アシストを多く取るのは当たり前だけど、点も取れるようにやっていきたいと思います」

―デンチャレでは一足早く“大学サッカー”を体感した。
「(藤井)海和や(齊藤)聖七くんがいる関東選抜Bとやったけど、やっぱり強度が高かった。これから大学サッカーでやっていくうえで大事だったのかなと思います。引き分けたけど、関東Bに押される場面の方が多かったので、上手さは見て学ばないといけないなと思いした。驚いたのは全日本の田村蒼生選手(筑波大)。ボールを持つのが上手いなと思った。自分の間合いを持っているなと。勝てなかったけど、いろいろ学ぶものは多かったです」

―これからリーグ戦で対戦していくことになる。
「対戦するのも大事ですが、またデンソーカップで一緒のチームになってやりたい。同じチームでサッカーをして、今度は1位が取りたいです。(予選で戦った)関西選抜はとても強かった。見ていて、レベルが違うなと感じました。大学リーグはそのレベルの選手と戦わないといけないので、自分ももっと対人のところであったり、スピードの使い分けを上げていかないと、そして“勝つ”ということにこだわっていきたいです」

●彼島優(←FC東京U-18)
―大学に来て感じていることは?
「スピード感が違いますね。選手によってはトップチームと同じくらいのスピード感の選手もいる。刺激になっています」

―彼島選手の場合、FC東京でトップチームの練習に参加していた経験もあります。
「経験値というところでは、自分が出ても自信を持ってプレーできる。そういうところは良かったと思います」

―FC東京でトップに上がれる可能性はあった?
「はい。夏場までトップの練習に参加させてもらって、夏の審査では上がれませんでした。最後まで僕と梶浦勇輝が残っていて、最後に梶浦だけが上がることになりました。でも自分は上がれませんでしたが、あの環境でプレーできたのはいい経験になりました。技術やスピードで負けていないことをこれからも証明していきたいです」

―進学先を流経大に決めた理由は?
「サッカーだけに身を置ける環境は流経だと思った。林(彰洋=流経大OB)さんにも話を聞いたけど、練習に参加してみて、あとはプロに行く人数の多さも決め手になりました。上手い選手も多いけど、自分の特長をもっと生かして、自分がチームを試合中も引っ張って、1年目から存在感を出していきたいです」

―4年間の目標は?
「このチームのGKだと大きい方なので、自分が一番守備範囲が広いのと、ボールセーブが出来ることを証明していかないといけない。そこをもっと磨かないといけないと思っています。一番自信を持っているのはビルドアップ。総合力を上げて、大学のシュートスピードは全然違うので、慣れていきたい。プロには行けなかったけど、大学だからこそ出来ることはあると思っています。大学生活ではプロやユースでやっている選手よりも、練習の量を増やしたいなと思います」

―昨年、関東大学リーグでは1年生でレギュラーを掴むGKも多かった。
「慶應義塾大の村上健選手はFC東京U-15深川時代の先輩です。続く活躍がしたい?そうですね、頑張ります!」

●第96回関東大学L特集

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