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[MOM784]東京国際大MF落合陸(4年)_柏デビューも飾った内定MFが開幕戦で明治大から2発

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先制点を含む2得点を決めた落合陸

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.3 関東大学L1部第1節 明治大0-4東京国際大 保土ヶ谷]

 貫禄の2発といったところか。強豪・明治大相手にも臆することなく立ち向かい、先制点を含む2得点を決めたMF落合陸(4年=柏U-18/柏内定)は「チームとしても個人としても今後に繋がる大事なゲームだったので、いい入りができたと思います」と充実の汗をぬぐった。

 東京国際大にとって4年ぶりの1部リーグ。ただし前回戦った2シーズンで対明治は1勝3分け。選手は全員入れ替わったが、好相性を持つ相手でもあった。前田秀樹監督も「自分たちのプレッシングサッカーが機能してきたということだと思う」と継続的なスタイルが構築できていることに胸を張る。

 そんな東京国際大が今季、1部リーグを戦うにあたって、必要不可欠な戦力が背番号10を背負う落合だ。柏U-18出身だが、高校卒業後にVONDS市原に所属した関係で、一年遅れで東京国際大に入学。しかし1年時から試合に出場し続け、自身の成長を促してきた。

 そして昨年10月にトップ昇格が叶わなかった柏レイソルからオファーを受けて快諾。学年は一つ下になるが、同年齢の選手と同じタイミングで、プロ入りを内定させた。オフシーズンはキャンプから長期間帯同。ルヴァンカップでは2試合に出場して、Jリーガーとしてのデビューも飾った。

 同じ大学リーグで結果を残したFW森海渡が、大学サッカーを3年で切り上げて、早期のプロ入りを決めた。森の決断に驚いたという落合にも、その可能性はあったという。それでも最後は、東京国際大に恩を返したいという思いが勝ったと明かす。「自分は東京国際に拾ってもらってとても感謝している。そこの部分は、しっかりと結果で応えられたらいいなと思っています」。

 チームに怪我人が出た影響でこの日はボランチでの出場になったが、攻守に渡る活躍で、チームに勝利を呼び込んだ。前田監督が「レイソルで練習しているおかげで、自信みたいなものが見える」と頬を緩めるほど、短期間での更なる成長も示している。今後は基本的には大学で活動することになるという落合も、「与えられたところでやることはプロになる上で大事になってくると思う」と、大学ラストイヤーの大活躍に向け、気を引き締めた。
 
(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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