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前田雅文監督率いる関西大、危機感強めて天皇杯C大阪戦へ“古巣対戦”FW西村「勝ちたい」

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関西大を率いる前田雅文監督

[5.28 関西学生L1部第6節 関学大6-3関大 万博]

 6月1日に天皇杯2回戦のセレッソ大阪戦を控える関西大だったが、関西学院大との“関関戦”に3-6で敗れた。天皇杯1回戦から中3日で前節のリーグ戦を消化。さらにそこから中2日でこの日を迎えていたこともあり、疲労による懸念を拭うことができなかった。

 しかし前田雅文監督は、「疲労はもちろんあったと思いますし、関係性はあると思うけど、そこを戦って勝ち抜く力がないということだと思う」と言い訳にせず、「このまま行けば10-0とかで負ける可能性は十分にある。そうならないように、コンディションを持っていきたいと思います」とチームの立て直しを誓った。

■元Jリーガー指揮官

 Jリーグ通算1万号の記念ゴールを決めた選手としても知られる前田監督は、16年より母校・関西大の監督に就任すると、同年の天皇杯に出場。結果は清水エスパルスに敗れて1回戦負けだったが、今年はその時以来の本戦出場になる。

 前田監督は「(Jクラブとの対戦は)相手が勝って当然の試合になってくるので、プレッシャーは学生リーグより少ない。メンタル的には合わせやすい」と静かに闘志を燃やす。さらに16年と違い、JFLで戦うFC大阪やFCティアモ枚方を破っての本戦出場とあって、「大阪代表としてしっかりと頑張りたい」と意気込みを語る。

■“古巣”と対戦する選手たち

 特別な一戦を迎える選手もいる。FW西村真祈(3年=C大阪U-18)やMF前田龍大(2年=C大阪U-18)にとっては、高校時代までを過ごした“古巣”との対決になる。

 西村は「中学から在籍させてもらったクラブですし、勝ちたい思いはあります」と対戦を心待ちにする。ユース時代の同期のDF西尾隆矢はウズベキスタン遠征を行うU-21日本代表に招集されているためにマッチアップは叶わないが、それでも先輩や後輩らとの対戦は楽しみでならない様子。

 関大はこの日、天皇杯1回戦で2ゴールを決めるなど好調だったFW百田真登(3年=関大一高)が、開始早々のプレーで左もも裏を負傷。C大阪戦には出場できない見込みとなった。ただ西村は「(2トップで出場することになる)久乗君とも普段から組んでいるので、その辺の不安要素はない」と強調すると、「期待に応えられるように頑張りたい」と気を引き締めた。


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