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全日本大学選抜初選出の甲府内定MF水野颯太が“最初で最後のアピール”に成功「結果だけを意識していた」

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[9.14 練習試合 全日本大学選抜2-1関東大学選抜(1、2年生)]

 目の色が違った。1本目の5分、左サイドでボールを持ったMF水野颯太(桐蔭横浜大4年=常葉大橘高/甲府内定)は、カットインから右足を振り抜いてゴールネットに突き刺した。「初めての全日本での試合だったので、結果だけを意識してやりました」。得点の場面以外でも縦への突破、前線からの守備で存在感をみせた水野は、充実の表情で振り返った。

「僕はここでアピールするしかないと思っていたので、それが結果に繋がったことは良かったと思います」

 今季2度目の日韓定期戦を戦うために再招集された全日本大学選抜。ほとんどのメンバーに変更はなかったが、6月の日韓定期戦で3得点を決めてMVPを獲得したFW木村勇大(関西学院大4年=大阪桐蔭高/京都内定)が外れた一枠に、水野が滑り込んでいた。最初で最後のアピールの場に燃えていたというわけだ。

「(6月の)日韓戦はスタンドで見ている立場だったので、羨ましいと思っていたし、自分もあそこでやりたいと思っていた。選ばれた時は素直に嬉しかった。あいつら(木村ら)がいなくても、全日本は強いんだぞというところを見せないといけない。全員が言わなくても分かっていると思うので、選ばれたメンバーで全力で戦いたいと思います」

 水野は今年4月に甲府への入団を発表。今春のキャンプには参加していたが、先日、内定後初めてクラブの練習に参加。1週間ほどの帯同だったが、改めてレベルの高さを体感することができたという。「正直、ついていくので必死だった」と振り返るが、選手らと多くのコミュニケーションを取ることで、プロ選手としてやっていくイメージも掴んだようだ。

 残り半年となった大学生活。桐蔭横浜大は現在リーグ戦2位と好位置につけ、インカレを含めたタイトルの可能性を十分に残している。大学選抜で活躍することで、チームでの活動に弾みをつけたいところだ。海外での試合は、中学生のころに静岡県選抜の一員としてメキシコ遠征をして以来だと話す水野は、「海外の選手は日本人と違って足が長かったり、いろんな選手がいる。経験できることはめったにないので、楽しみです」と胸を躍らせた。

 全日本大学選抜は17日に韓国の安養総合運動場で全韓國大学選抜と定期戦を戦ったあと、カンボジア遠征を行う。

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