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全日本大学選抜主将GK飯田雅浩「もっと大学で絶対的に」進路選択にはレジェンドGKのアドバイスも

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全日本大学選抜のゴールマウスを守る飯田雅浩

 6月にホームで行った日韓定期戦とはまた違う。今季の全日本大学選抜の主将は17日、プロ内定選手として再び日韓定期戦のピッチに立つ。

 8日、国士舘大のGK飯田雅浩(4年=青森山田高)の東京ヴェルディへの入団内定が発表になった。東京ヴェルディはジュニアユースまでを過ごした古巣。ユース昇格を断って青森山田高に進学した経緯があり、「高校サッカーに進みたいという思いを後押ししてくれたクラブ。恩返しという点でもヴェルディに帰れたのは良かった」と話す。

 悩み抜いた末の決断だった。大学No.1GKのもとには複数クラブが獲得のオファーが届いた。中にはJ1クラブもあったというが、最後は「現実的に考えた」。オファーを貰ってから2か月ほど判断を待ってもらったにもかかわらず、毎試合のように強化部の人が試合を観に来てくれていた熱意も伝わった東京Vへの入団を決断することにしたという。

「オファーの中にはJ1クラブもあったけど、絶対的なGKがいるところもあった。どこに行っても自分次第だと思うけど、競争から逃げるというより、現実的に考えた。大学に来たことで下積みは終わっていると思っている。1年目からバリバリに出て活躍するという意味でも、ヴェルディは高く評価してくれた。もちろん出られる保証はないけど、しっかりアピールしていれば可能性はあると思っていて、そこは自分の中では大きな判断材料の一つになりました」

 決断までには多くの人に相談したという。その中には今季より臨時コーチとして国士舘大の練習に週に2、3日ほど来てくれているという川口能活氏もいた。「能活さんはあれほど経験ある方なのに、真摯に相談に乗ってくれた。GKは特殊なので、プロになったあとの話など、現実的に考えてこっちの方がいいんじゃないとかのアドバイスを頂きました」。もちろん日本サッカー界のレジェンドGKの指導は、精神面も含めた大きな成長に繋がっていると感謝を語る。

 飯田が主将を務める国士舘大は、先日の総理大臣杯を制して、大学日本一に輝いた。飯田は青森山田高でも主将として高校選手権を優勝している“優勝請負人”。過去17度の対戦でアウェーでは勝利していないという大学日韓定期戦の歴史を変える勝利に導くことも期待されている。「プロ1年目から活躍するためにも大学で通用して当たり前という意識を持ってやらないといけない。もっと意識高く、もっと大学で絶対的になっていきたい」。日本の代表として戦う誇りを胸に。韓国・安養で行われる大学日韓定期戦は、明日17日に行われる。

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