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[関東]東海大が5発圧勝!14年ぶり1部復帰決定!!相模原内定MF西山が先制弾で口火「みんなの思いが一つになった」

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東海大が1部復帰を決めた

[11.26 関東大学L1部参入プレーオフ決定戦 駒澤大0-5東海大 味フィ西]

 関東大学サッカーリーグ戦の1部参入プレーオフ決定戦が26日に行われ、東海大(2部3位)が駒澤大(1部10位)に5-0で大勝し、2009年度以来となる1部昇格を決めた。来季は14年ぶりに1部リーグを戦うことになる。一方の駒大は2013年度以来となる2部リーグ降格が決まった。

 昨年度より復活した1部2部の入れ替え戦。今年は一昨年度の特例全国大会を制した東海大と、昨年度の大学選手権(インカレ)を制した駒澤大の、日本一を知る選手たちによる一戦になったが、試合は予想外の大差がつく決着となった。

 一発勝負の大一番ということもあり、立ち上がりこそ互いに慎重な姿勢をみせたが、流れは徐々に東海大へと傾き出す。そして前半37分にFW長木仁(1年=甲府U-18)のパスを受けたMF西山拓実(4年=作陽高/相模原内定)が左から勢いよくエリア内を突破。「普段、右足のシュート練習はしていない」と苦笑いだが、利き足と逆足で見事にゴール左隅を射貫く。さらに前半終了間際には左サイドから西山が今度はFKをゴール前に蹴り入れると、ファーサイドでDF長江皓亮(3年=矢板中央高)が右足で流し込み、リードを2点に広げた。

 後半に入ると同時に駒大は攻撃の枚数を増やす2枚替えで勝負に出るが、東海大の流れは変わらない。後半7分にFW藤井一志(3年=東海大高輪台高)のスルーパスに反応したMF坂本翔(4年=清水東高)が左足で決めきり追加点を奪うと、同17分には西山のFKから長江が頭で落としたボールにFW桑山侃士(2年=東海大高輪台高)が詰めて、スコアは4-0。同21分には関東2部得点王の藤井が鮮やかなループシュートでダメのダメを押し、ゴールラッシュを締めくくった。

 卒業後の相模原入りを決めている西山は、今季はゲームキャプテンとして全試合フルタイム出場を果たした。主将DF伊藤大晴(4年=山形ユース)が怪我で出場が叶わなかったことによるものだったが、「代わりではないですけど、強い意志を持って戦っていた」と振り返る。「自分は特別なリーダーシップがあったり、ゲームを読む力が長けているわけではないので、キャプテンとしてピッチに立ち続けること、走り続けることを意識していました」。

 必死に走り抜いた結果、自身はプロ入りを決め、後輩たちに1部リーグ昇格を残す最高の1年にしてみせた。「自分たちは勝つしかなかったので、みんなの思いが一つになって勝ててよかった」と笑みをこぼした西山は、「元気な後輩たちなので、今年2部で戦ってきたように、1部でも暴れて欲しい。自分もプロ1年目からどんどん試合に出て、チームに貢献していきたいと思います」と気合十分に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第96回関東大学L特集

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