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[デンチャレ]得点と同時に試合終了、DF佐藤敬太が四国選抜を救う起死回生の同点弾!

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[2.21 デンチャレプレーオフ 北海道選抜2-2四国選抜 J-GREEN堺]

 得点が決まると同時に、試合終了のホイッスルが鳴った。1点を追う後半アディショナルタイム5分、四国選抜は左サイドでFKを獲得すると、MF小村萌斗(四国学院大3年=山梨学院高)のクロスをDF佐藤敬太(四国学院大2年=四国学院大香川西高)が頭で押し込んで、ドローに持ち込んだ。

「ラストプレーになると分かっていた。こういう試合で活躍できるのはセットプレーからのゴールだと思っていたし、仲間のボールを信じて待っていたら飛んできて、決められて良かったです」

 本戦出場の1枠を争う戦いのために、四国選抜はJクラブとの練習試合を行うことで調整してきた。しかしアルビレックス新潟、そしてカマタマーレ讃岐と試合をしたが、それぞれ0-13、0-8と力の差を見せつけられたという。「手も足も出なくて、不安になるくらいでした」。

 ただプロレベルを体感したことで、「基準が高くなった」とも語る。2点を先行されても諦めなかった気持ちをチーム全体で見せられたことは、次の戦いに必ず繋がるはずだ。

 個人としては、旧友の活躍に刺激を受けているという。四国学院大香川西高時代の同級生で、大阪学院大に進んだMF箱崎達也と、国士舘大に進んだFW東川続は、昨年の総理大臣杯決勝で激突。佐藤にとっては、箱崎が2年、東川が3年の時に同部屋で過ごした仲だった。

「高校の時の同部屋2人が全国1位と2位になった。自分も上を目指してやっていかないといけないなと思いました。自分の持ち味は泥臭くやるところ。後ろのポジションならどこでもやれると思っているけど、パスの質などはまだまだなので、上で通用する選手になれるように頑張りたいです」

 この日の得点の価値を高めるためにも、22日の東北選抜との試合が重要になる。佐藤も「今回負けなかったことによって望みが繋がったと思う。プレーオフで優勝して、本戦に行けるように頑張りたい」と力を込めた。

(取材・文 児玉幸洋)
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