[2.23 デンチャレプレーオフ 九州選抜1-0中国選抜 J-GREEN堺]

　アシストで結果を残した。決勝に進むためには勝つしかなかった九州選抜は後半22分、DFラインからのロングフィードを右サイドでMF北條真汰(福岡大3年=鹿児島城西高)が頭で落とすと、MF重見柾斗(福岡大3年=大分高)が反応。鋭く斜めのクロスを通すと、FWベ・ジョンミン(九州産大3年=駒大苫小牧高)が2試合連続となるゴールを演出した。

　決勝点に絡んだ重見だが、試合に上手く入れていなかったという。「前半から正直納得いくプレーが出来ていなくて、チームの足を引っ張っていた。でもどこかで決定的な仕事をしたいなと思っていたので、アシスト出来て良かったです」。本戦出場に向けた1枠を争う戦い。決勝を勝たなければ意味がないだけに、「責任と義務を持ちながら自分の最大限の力を発揮したい」と気合を入れ直した。

　現時点で2人がJリーグ入りを決めている今季の福岡大において、重見も注目選手の一人だ。攻守に気の利くプレーをみせるボランチで、オフにはアビスパ福岡とロアッソ熊本のキャンプに参加した。「自分に足りないものがハッキリと分かった。出来ないことはないなと思ったけど、戦術理解度や基礎技術の高さを上げていきたい」と話すように、課題を見つけることができたようだ。

　理想とするのは、日本代表でプレーするMF守田英正(スポルティング)やMF田中碧(デュッセルドルフ)。特に守田は大学時代に出場したデンチャレをきっかけにプロへの道を掴んだ選手なだけに、サクセスストーリーも重ねたい。「選手をやっている以上は上を目指したい」。25日の決勝に勝って本戦に進むことで、必ず未来を変える。

(取材・文　児玉幸洋)

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