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[デンチャレ]横浜FM内定発表は試合中…プレーオフ選抜、鹿屋体育大DF吉田真那斗「スピードと運動量、空中戦の強さに注目してほしい」

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試合中に横浜FM内定が発表になったDF吉田真那斗(左、鹿屋体育大3年=浜松開誠館高)

[3.2 デンチャレグループB第3節 日本高校選抜 3-5プレーオフ選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 横浜F・マリノスからリリースされたのは15時。その時、DF吉田真那斗(鹿屋体育大3年=浜松開誠館高)は試合中のベンチいた。直後に出番。後半42分から出場し、勝利へと導いた。

「いろんな人が知らない状況でしたが、自覚と責任があると思っていた。マリノスだけじゃなく、ほかのスカウトから凄いなと思ってもらえるような立ち振る舞いは意識していました」

 きっかけは横浜FMが行った宮崎県でのキャンプ。サイドバックの選手に怪我人が出たことで、練習試合を成立させるために急きょ、吉田に声がかかった。そこでのプレーが、ケヴィン・マスカット監督の目に留まった。

「自分としても初めてのJ1クラブの練習参加でしたが、少ない時間の中で気に入ってもらえるようなプレーができた。自分らしく出来たのかなと思います」。そこからわずか数日。「全くイメージしていなかった」速さでプロ内定、しかもJ1王者入りが決まった。

 発表のタイミングも電撃だったが、Jリーグは来週水曜日にルヴァンカップの第1節を予定。そこでのベンチ入りの可能性を考えると、明日3日にJ1第3節の広島戦を控える横浜FMとしては、今日中に特別指定選手登録を済ませておく必要があった。

 身長は172cmだが、浜松開誠館高時代から定評のある対人の強さに加えて、大学に入ってからはスピードや運動量でも自信をつけた。「スピードと運動量が売りなので、そこを生かした攻撃参加だったり、守備のところで空中戦も得意としている。注目してもらいたいですし、そこは負けられないなと思っています」。注目度は一気に増すことになったが、驕ることなく、自分らしく勝負していくつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
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