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[ゲキサカ杯]得点王は「意識していた」最終日で仲間を上回った明治学院大1年生FW小林正ノ助が受賞

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得点王を獲得したFW小林正ノ助

[3.9 ゲキサカ杯決勝 中央大 2-0 國學院大 清瀬内山運動公園]

 大会得点王は8得点を決めた、明治学院大白金FC AのFW小林正ノ助(1年=藤枝明誠高)が獲得した。明治学院大白金FC BのFW神尾大聖(2年)と8得点で並んだが、チーム成績上位の小林が単独で受賞した。

 直接対決となった準々決勝で決めた神尾が、3日目を終えた時点で得点ランキング単独トップ。小林が上回るには、最終日に得点することが必要だった。

 意識を十分にして臨んだという準決勝。前半にその場面は訪れ、「綺麗ではなかったけど」、ゴールネットを揺らすことに成功した。しかし追加点を奪えずPK戦に突入。自身は一人目で成功したが、後続が失敗し、決勝進出を逃した。

「得点王は意識していました。今大会は特に2日目の調子が良かった。それと昨日あれだけいい試合(白金FC Bとの対戦、1-1(PK3-2))をさせてもらったし、今日来れなかった人の分まで戦おうと思っていました」

 神奈川県横浜市出身だが、高校は静岡県の藤枝明誠高に越境入学。3年生の時はプリンスリーグで4得点を決めるなど結果を残したが、サッカーキャリアは高校で終止符を打つつもりでいた。

 しかし最後の高校選手権予選直前に第五中足骨を骨折。不完全燃焼となってしまったことで、大学でもサッカーを続けようと思ったという。実家に戻って通学できる大学を選んで進学した明治学院大で白金FCと出会い、無理なくサッカーと向き合えていることも、充実を生んでいるようだ。

 春から2年生になることで、新入生を迎え入れる立場になる。「先輩たちが良くしてくれたから今の自分がある。今度は後輩たちに還元したい」。来年はより強くなった姿で、この大会に帰ってくる。

(取材・文 児玉幸洋)
●第1回ゲキサカ杯特設ページ

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