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[関東]世界を意識する明治大10番…結果を残したU-22代表欧州遠征、FW佐藤恵允が帰国から中2日の開幕戦にフル出場

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相手に囲まれながらも突破するFW佐藤恵允

[4.1 関東大学L1部第1節 明治大1-1東海大 味フィ西]

 開幕戦にフル出場した明治大の10番FW佐藤恵允(4年=実践学園高)は、「最高学年になって自分としては最初の公式戦。強い気持ちを持って臨んだんですけど、結果的に引き分け。次に繋がる引き分けだったと思うので、流経戦に勝って、また連覇に向けてやっていきたい」と切り替えを口にした。

 欧州から帰国して中2日。ただ疲れよりも充実度が上回っていた。U-22日本代表に追加招集されて臨んだ欧州遠征だったが、先発したドイツ戦で前半に同点弾を奪うと、続く途中出場だったベルギー戦でも1ゴールを記録。「まずは目に見える形で結果を出したいと思っていた」。欧州の地で同年代のJリーガーを凌駕する存在感を見せつけた。

 昨季終盤から負傷の影響でコンディションを上げることが出来ずにいたが、その不安も払拭した。そしてこの欧州遠征をきっかけに、最終学年を迎える大学サッカーで圧倒的な力を見せつけたいと考えている。「去年に引き続き明治の10番を背負うので、歴代の10番を超えられるような10番を目指したい」。注目の進路も今は封印。明治大での活動にすべての力を注ぐつもりでいる。

 栗田大輔監督も「目線が上がっている。練習から言っていることも厳しいけど、だからと言って驕っているわけでもない。変な勘違いもない。本当に次のステージを見据えて、世界をみて頑張ってくれればいい」と全幅の信頼を寄せている。間違いなく今年の大学サッカー界の顔となる男も「見ている世界?間違いなく変わってきている。課題を克服することによって、今後のオリンピックとかに繋がっていくと思う。そこを意識してやっていきたい」と自覚十分の様子で話した。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集

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