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[関東]徳島内定の日本大DF青木駿人が怪我から復帰、今季初戦でフル出場「1年間、J内定者としての違いを」

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日本大のDF青木駿人

[4.15 関東大学L1部第3節 中央大1-2日本大 中央大G]

 怪我からの復帰戦としては難しいピッチコンディションの中での試合だったが、キャプテンマークを巻いてプレーしたDF青木駿人(4年=日大藤沢高/徳島内定)はフル出場して、今季初勝利に貢献した。

 3月に行われたデンソーカップチャレンジで関東選抜Aの一員として出場した青木だが、大会中に左ひざを負傷。軟骨部分の炎症で、1か月半ほどの離脱を余儀なくされていた。

 大学として18年ぶりとなる1部を戦う今季。そこでの初白星を呼び込む形となった青木も、「(内定発表後で)周りからの目も変わると思うので、流石だなというプレーをしていきたかった」とホッとした表情をみせた。

「冬に何チームかキャンプに行かせてもらって、複数チームからオファーを貰っていた。自分の中で悩む期間があったけど、フィーリングであったり、やるサッカーに魅力があったので、決めさせてもらいました」

 身長180cmを超える左利きのCBとして、高校時代から注目選手だった青木だが、大学に来て身体を大きくすることに取り組んだ。「キックの部分やビルドアップはもともと武器としていたけど、やっぱりフィジカル面。個の強さが通用しないと感じていた」。本格的な筋トレを取り入れることで、7キロほどの体重増に成功。屈強な身体を作り上げ、大学屈指のディフェンダーへと上り詰めた。

 J1クラブなど、大学に入学してからも複数クラブの練習に参加してきたが、プロ生活をスタートさせるクラブを徳島に決めた。今後はメディカルチェックを経て、特別指定選手としての承認も受ける予定。今年中のJデビューも視野に入れている。

 ただ軸足は大学リーグに置くつもりでいる。「大学4年間でいかにJの即戦力になれるかを考えてきた。大学リーグで活躍できない限りは即戦力にはなれないと思っている。逆にこの1部で違いを見せられれば、Jでも通用すると思っている。1年間しっかり、J内定者として違いを出していきたいです」。日大のDFリーダーは初の1部リーグで更なる成長を目指す。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集

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