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“ラームのようなSB”桃山学院大DF奥田勇斗がC大阪内定会見、デビューは大阪ダービー!?「機会があればいい準備を」

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C大阪への入団内定を決めた桃山学院大DF奥田勇斗が会見を行った

 24シーズンのセレッソ大阪入りが決まっている桃山学院大DF奥田勇斗(4年=G大阪ユース)が15日、同大和泉キャンパスで加入内定会見を行った。奥田は「プロ1年目から試合に出て活躍し、スタメンで出ることが現時点の目標。子供たちに夢や希望を与えられる選手になりたい」と意気込みを語った。

 コミュニケーション能力の高さも売りになりそうだ。会見に同席した松本直也監督は「上級生に意見することも出来るし、我々ともしっかり話をして、常にチームがよくなるためにはどうするべきかということを考えている選手」と紹介。

 その上でプレー面でも「中盤に入って行ったりするので、これまでの日本代表にいたSBの概念とは違う。ゲームメイクに長けた元ドイツ代表の(フィリップ・)ラーム選手のような選手」と信頼を語った。

 またC大阪の野口裕司スカウトも獲得に至った経緯を説明。「補強ポイントがサイドバックで、プレースタイルが合致した。それと練習参加してもらった時の選手や現場の評価が非常に高かった。(小菊昭雄)監督にもすぐにオファーを出しましょうという意見をもらった。日本代表や海外移籍といった高いところを目指してやってほしい」と期待を語った。

 奥田自身も決意を新たにする。中学、高校時代をガンバ大阪の下部組織で過ごした奥田だが、出身は大阪府河内長野市。本拠地がより近いC大阪にも「柿谷選手や香川選手がいて、ファンに魅せるサッカーのイメージが強かった」と好印象を持っていた。

 実際に中学に上がる時にC大阪のアカデミーセレクションも受験。1次選考を通過していた。最終的には小学生の時に参加した関西トレセンで一緒にプレーした選手が多く進んだG大阪U-15入りを選択したが、いつも身近に感じていたクラブだった。

 基本的に今季は関西1部で戦う大学での活動を優先する話になっているというが、先日行われた神戸との練習試合に出場したように、タイミングが合えばC大阪にも帯同するつもり。特別指定選手としての登録も済ませていることから、今季中の公式戦デビューも期待されている。

 奇しくも来月18日にはルヴァンカップでG大阪との対戦が組まれている。開催週は大学のリーグ戦がなく、総理大臣杯予選の関西選手権3回戦は行われるが、大阪ダービーでのプロデビューも状況次第では可能性がありそうだ。

 奥田も「実際ピッチに立ってみないと感情は沸いてこないけど、心はもうセレッソ」と強調すると、「特別指定選手として出させてもらえる機会があれば、自分の強みを出せるようにいい準備をしていきたい。結果で応えられるように頑張りたい」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
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