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[MOM874]関西大MF菊地孔明(4年)_活躍する同期へ複雑な思いも…苦しみ乗り越え大学L初ゴール

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MF菊地孔明

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 関西学生L1部第8節 びわこ大0-3関西大 皇子山]

 いい感触を持ったまま、7日に行う天皇杯の浦和レッズ戦に向かうことが出来そうだ。左MFで先発したMF菊地孔明(4年=大分高)は、前半20分にFW百田真登(4年=関大一高)の先制点をアシストすると、同42分にはMF堤奏一郎(4年=関大一高)とのコンビネーションから大学リーグ初ゴールを記録。関西大に今季初となる連勝をもたらす立役者になった。

 大学では苦しい3年間を過ごした。地元大分では大分高の10番として全国大会に出場するなど、全国レベルのアタッカーとして注目された菊地だが、大学では上から3つ目のカテゴリからスタート。2年目からはトップチームに絡むこともあったが、試合に出られるようになったのは、4年目の今年からだった。

 今でも焦りがないわけではない。プロへの憧れを抱き続ける菊地だが、同級生のDF高橋直也(4年=G大阪ユース/湘南内定)はすでにJリーグの複数試合に出場。また中高の同級生で、“2枚看板”としてプレーしたMF重見柾斗(福岡大4年=大分高/福岡内定)も、特別指定選手としてJのピッチを経験している。

 さらに重見は現在欧州遠征中のU-22日本代表に初めてメンバー入り。「応援したい」とは話すものの、「素直には喜べないのも事実。自分も立ちたい舞台なので」と複雑な思いも感じている。

 ただ自分が出来ることをやり続けるしかないことも分かっている。だからこそ、7日に行う天皇杯2回戦の浦和戦にかける思いを強くする。「(左MFなので)酒井宏樹さんが出てきてくれたら楽しみ。緊張すると思うけど、上手く緊張を使って楽しみたいなと思います」。相手はアジアチャンピオン。失うものはない。悔いの残らないように、全力でぶつかるだけだ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第101回関西学生L特集

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