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[MOM1007]国士舘大MF後藤響(2年)_“負けん気”で成長中、ユース同期の大分MFにライバル心

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貴重なアシストを記録したMF後藤響

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.29 新人戦決勝 国士舘大3-1近畿大 AGFフィールド]

 今大会で国士舘大の指揮を執った石川健太郎コーチは「みんなよかった」と評価したが、「あえて言うなら」とMF後藤響(2年=大分U-18)の成長に目を細めた。

 後藤はグループリーグから決勝までの全5試合で先発出場。決勝では2-1と1点差に詰め寄られた直後の後半6分にFW本間凜(2年=関東一高)へのピンポイントクロスを上げて、勝利をグッと引き寄せた。

 本間とのホットラインは練習から作り上げているという。「関東1部のリーグ戦でも何回かあった形でしたが、きれいに決まったのは今回が初。普段からやっていることがしっかりと出せたかなと思います」。大一番での開通に笑顔がこぼれる。

 大分U-18からやってきた後藤。当初はトップチーム昇格を目指していたが、叶わなかったことで、当時指導を受けていた大学OBの山崎雅人氏の薦めもあって、国士舘大に進学してきた。

 山崎氏には「きついけど、お前は負けん気があるから大丈夫だ」と送り出されたという後藤。「先輩も辞めていたので、怖い部分はあったけど、今は来てよかったなと思っています」。実力が上がっている自覚もある。

 ユースで同期生だったMF保田堅心への意識も十分にする。高校2年生の時に一緒に2種登録され、天皇杯で同時にトップチームデビューを飾ったが、保田はそのままトップチームに昇格。現在は欠かすことのできない戦力になっている。

 そして後藤は「今は上の存在ですけど、この先で負ける気はない」とライバル心をむき出しにする。「来年は自分の目標であるプロを目指せるようなプレーをしたい」。まずは大学サッカーで保田の耳に届くような結果を残したいところだ。

 1年時から関東1部リーグで主に途中出場、今季は初ゴールも記録した後藤だが、スタメンに定着することはできなかった。しかし今大会で課題としっかりと向き合うことで、結果に繋げることができたと自信を深めている。

 そして来季こそトップチームでの結果に繋げる。OBであるDF望月ヘンリー洋輝(町田)は3年時にチームを総理大臣杯優勝に導くことで早期のプロ内定を勝ち取った。「インカレや総理大臣杯など、今のメンバーでいい結果を残せるようにしたい」。ここでも“負けん気の強さ”を見せつけるつもりだ。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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