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[MOM1057]日本体育大GK原田眞透(2年)_昨季2部新人賞GKが開幕戦で王者を完封

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日体大のGK原田眞透(2年=日体大柏高)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.5 関東大学L1部第1節 日体大0-0明治大 味フィ西]

 リーグ最少失点で1部昇格を勝ち取った日本体育大が、開幕戦で王者・明治大とスコアレスドローゲームを演じた。その立役者となったのが、GK原田眞透(2年=日体大柏高)だった。

 原田は前半から好セーブをみせた。右サイドから入れられたアーリークロスを弾くと、こぼれ球に詰めたMF田部健斗(4年=広島皆実高)のヘッドも枠外に弾き出す。後半13分にはMF三品直哉(4年=帝京大可児高)に許したカットインからのミドルも横っ飛びで弾き出した。

 日体大にとっては8年ぶりとなる1部復帰戦を勝利で飾ることはできなかったが、明治大を相手にした開幕戦で獲得した勝ち点1は、価値のあるものになったに違いない。日体大が誇る2年生守護神も「チームが悪い状況の時間帯に、自分のセーブで流れを戻すことができた」と充実に汗をぬぐった。

 注目GKの一人へと順調にステップを踏んでいる。原田はルーキーイヤーの昨年開幕戦から日体大の正GKとしてプレー。2部リーグで21試合に出場して、リーグ最優秀新人賞を受賞した。「大学に来てからはスタッフの求められていることに応えるだけで精一杯だった。でもそれは去年1年間で分かった。2位で昇格という結果もついてきたので、自信の部分が一番成長したかなと思います」。

 先日、横浜FCの練習に参加する機会を得た。1日だけだったが、憧れの舞台のレベルを体感するいい機会になったと捉えている。「目指している舞台の選手たちとやれたので、自分の足りない部分が明確になったのでいい機会だった。あのレベルの選手たちを越せるように、3年間で越えていきたい」と決意を新たにした。

 そして大学生活で個人としての“夢”も叶えたいと意気込む。2部リーグを戦う産業能率大に実弟のDF原田琉煌(1年=桐生一高)が入学した。「今年(の対戦)はないと思うけど、自分としても弟とやるというのが目標。先にプロ入りを決めて背中でみせたい」と気持ちを奮い立たせる。

 今季についてまずはチームとして1部定着、そしてタイトル争いに絡んでいきたいと目標を語る。「全国大会に出ることがチームも個人としても目標。そのためにもまずは失点しないこと。今日のような試合だとなかなか点が取れないけど、0-0で行けば勝ち点1は取れる。自分が失点しないことでチームを助けるところで頑張っていきたい」。成長株の2年生GKが、更なる進化を目指す。

(取材・文 児玉幸洋)

●第99回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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