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[MOM1060]中央大MF杉山耀建(4年)_2年ぶりゴールはまたも平塚で…好機逸直後に決勝弾

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決勝点を決めたMF杉山耀建(右)と、それをアシストしたFW持山匡佑

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.12 関東大学L1部第2節 中央大2-1慶應義塾大 レモンガススタジアム平塚]

 中央大に今季初勝利を呼び込む決勝弾は、後半17分に生まれた。MF新鉄兵(3年=東京Vユース)が右サイドの高い位置でボールを奪うと、MF藤井日向(4年=関東一高)を経由して、FW持山匡佑(4年=静岡学園高)に渡る。

 持山は浮き球パスをエリア内に出すと、DFの背後に走り込んだMF杉山耀建(4年=狭山ヶ丘高)が、ワントラップから左足を振り抜いて、豪快にゴールネットに突き刺した。「持山が持った時にアクションすることは心掛けていること。そこにいいボールが来たので、決めるだけでした」。

 ただ実は杉山は、数分前の決定機を決め切れずにいた。後半11分に相手のパスミスに反応したGKとの1対1を作ったが、シュートまでも持ち込むことができなかった。「でももう一回チャンスは来るかなと思って準備していた。外しても次決めてやろうとずっと思っていました」。ポジティブシンキングが最高の結果をもたらした。

 リーグ戦では2シーズンぶりのゴールだった。2年生シーズンの終盤に、杉山は3試合に先発出場。リーグ最終節の流通経済大戦で初ゴールを決めていた。そして奇しくも会場は今回と同じレモンガススタジアム平塚だった。「何かあるかもしれない」。ヒーローはそう言ってはにかんだ。

 大学最後のシーズンは、勝負をかける年と意気込んでいる。埼玉県の狭山ヶ丘高出身で、同級生にGK若林学歩(岩手)がいた世代だったが、関東1部を戦う大学に進んだのは杉山のみ。杉山も中大では「一番下のチーム」からスタートしたが、地道に実力をつけてきた。

 そして今年はよりチームとして結果を残すことで、自身の注目も高めたいと考えている。「今年は勝てるチームだなという印象が強い。攻撃的な部分が出てきているので、リーグでも上位に行けそうだなと感じています」。その先に、夢であるプロサッカー選手になる未来があると信じて。「今年はレギュラーとして、自分がチームを勝たせられる選手になっていきたいと思います」。

(取材・文 児玉幸洋)

●第99回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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