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[MOM1065]明治大FW前澤拓城(3年)_心が折れそうになる日々を乗り越えた先のチャンス到来

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FW前澤拓城(3年=大宮U18)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.20 関東大学L1部第4節 明治大1-0流通経済大 明治大学八幡山グラウンド]

 チームメイトから「お前のゴールだ」と喜びの声を掛けられるほどのアシストだった。

 風下で戦った前半をスコアレスで耐えた明治大は、後半開始からMF藤森颯太(4年=青森山田高)やFW林晴己(4年=高川学園高)を入れて攻撃の圧力を強めていく。

 すると10分、左サイドからDF八巻涼真(2年=浜松開誠館高)が入れたロングスローをFW前澤拓城(3年=大宮U18)がエリア内で受ける。そして強引に突破を図ると、マイナスに落としたボールを林が蹴り込んで、均衡を破る得点が決まった。

 アシストの場面について「上手くはまってよかった」と笑みを浮かべた前澤。2試合続いていた連続ゴールは途絶えたが、「もちろん狙っていたけど、そこよりも明治のために戦うこと。1対1とかで戦って、結果ゴールが取れればいいなと思った。アシストが残せたのは良かったのかなと思います」と満足げに振り返った。

 期待の大型センターFWとして大学サッカー界にやってきていた前澤だが、大学トップの明治大で試合に出ることは容易ではなかった。1年時は第10節の日本大戦で関東大学リーグデビューを飾ったものの、出場はその1試合のみ。2年時も出場はわずか1試合のみで、主にセカンドチームで過ごした。

 一方で同じ大宮U18から入学したDF小澤晴樹(3年=大宮U18)や、大宮U15で一緒だったDF多久島良紀(3年=青森山田高)は主力級の活躍。さらに東洋大に進学したユース時代の“相棒”FW高橋輝も1年時から得点を量産していた。

 しかし前澤もようやく今季、初スタメンを飾った第2節の桐蔭横浜大戦でシーズンファーストゴールを決めると、第3節の国士舘大戦でも連続ゴールを記録。存在感を示す結果を見せ始めている。大学に入学してからの2年間は「焦りはすごくあった」と素直に認める。ただ仲間の支えがあったことで苦しい時期を乗り越えてこれたという。

「正直、上手くいかない自分に心が折れそうになる日々だった。でも明治は学年でミーティングをする機会が多いんですけど、折れそうになった自分にみんなが声をかけてくれた。その経験があったから今の自分がある。特に(大宮U18から)同期の小澤とか涌井(寿大)には支えてもらったので、感謝しています」

 高校時代から常に意識してきたストライカーと数字で争う年にしたいと意気込む。高3時、プレミアリーグEASTを戦った前澤の得点数は6。そして同リーグでランキング1位となる21得点を決めて得点王に君臨したのが、現在筑波大でプレーするFW内野航太郎(3年=横浜FMユース)だった。

 その内野は現在、大学サッカー界の顔ともいうべき選手になっている。前澤も当然、“現状の差”についてもしっかりとした受け止めがある。「どんどん差が開いていて、追いつかないといけないのに離れていくことに悔しさがある。でもここでやってきたことには自信を持っているので、挽回できる選手になりたい」。

 そのためにもレギュラーとして試合に出続けること、そしてやはりストライカーとしては得点に関わり続けることが重要になってくる。前澤も「明治に来たことで明らかに成長していると感じている」と話すと、「去年の中村草太さんとか、歴代のFWと比べると、まだまだできることがあると思うので、自分自身をもっと高めていきたい」と力を込めた。

後半14分にマイナスパスでアシストを記録

得点した林以上にもみくちゃになる前澤
(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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