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[MOM1068]東京国際大FW齋藤晴(3年)_地元福島県代表と対戦する天皇杯本戦に導く一撃

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決勝点を蹴り込んだFW齋藤晴(3年=JFAアカデミー福島U-18)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 彩の国カップ 埼玉県サッカー選手権大会(天皇杯埼玉県予選) アヴェントゥーラ川口0-2東京国際大 埼玉スタジアム第2グラウンド]

 風上に立った東京国際大は前半からチャンスを作り続けた。中でも目立っていたのが、FW齋藤晴(3年=JFAアカデミー福島U-18)だった。

 前半14分にミドルレンジから左足で狙ったシュートはGK本山航大の好セーブに阻まれたが、同23分、同じような位置から左足を振り抜くと、今度はしっかりと決め切って先制点を奪った。


 左足の精度が光ったシュートだが、利き足は右だという。また「シュート自体はあまり得意ではない」と苦笑いも浮かべると、ゴール前に詰めた場面がポストに当たるなど、シュート5本を放ちながらも決定力を欠いたことで、「全然決めれたので、決めたかった」と反省も忘れなかった。

 今季はリーグの開幕から結果を残している。主にDF登録だった昨年は、大学リーグで先発はなく、途中から8試合に出場したのみだったが、今季は開幕からFWでポジションを掴むと、開幕節でいきなり初ゴールを記録。メンバーの入れ替えが頻繁にある中で、レギュラーとして出続けている。

 そして天皇杯本戦に導くゴールも決めてみせた。東京国際大の天皇杯出場は5年ぶりになるが、23年はセカンドチームの東京国際大FCが本戦出場。昨年も埼玉県予選の決勝を東国大FCが戦っていた。前田秀樹監督からも「トップが絶対に出なきゃいけないとずっと言われていた」と危機感を持って大会に臨んでいたことを明かす。

 本大会の組み合わせはすでに決まっており、5月25日の1回戦で東国大は福島県代表と対戦することが決まっている。福島県予選決勝は5月11日だが、J3の福島ユナイテッドと対戦する可能性がある。また勝ち上がれば、6月11日の2回戦では川崎フロンターレと対戦することになる。

 ただ福島県福島市出身の齋藤は、まずは地元で試合できることを何よりも喜ぶ。「福島は地元なので、結果が出せたら一番嬉しい」とはにかむと、「プロとやれることは嬉しい。プラスになることばかりだと思うので、ビビることなく戦いたい」と力を込めた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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