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[関東]母校・明治大に20年ぶり帰還“レジェンドOB”小川佳純コーチ「実体験を伝えたい」Proライセンス取得も目指す

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 レジェンドOBが新体制となった明治大のベンチに入っている。「学生を指導するのは初めてですが、みんな純粋なので、アドバイスのしがいがあるなと思ってやらせてもらってます」。小川佳純コーチが約20年ぶりに紫紺軍団に帰ってきた。

 現役引退直後の2020年からFCティアモ枚方の監督、23年からは古巣でもある鳥栖でトップチームコーチを務めていた小川氏だが、母校での指導にはもともと興味があったという。2019年で現役を引退した際も、栗田大輔前監督に直接コンタクトを取った。「最終的にはプロクラブで指導をしたいと思っている中で、全員がプロになりたいと思っている学生がいる集団での指導というのは興味がありました」。

 そんな小川氏に昨年9月ごろ、逆に今度は栗田氏から連絡が入ったという。「僕の契約がどうなっているのかを聞かれたところがスタートで、その時はまだどうなるか分からないという答えでしたが、鳥栖を離れることが決まってから改めて連絡を貰いました」。2006年度に卒業した母校への帰還はそうして決まった。

 Jリーグ通算300試合を超える出場キャリアを誇る小川コーチは、アマチュアサッカー界でも輝かしい経歴を歩んできた。市立船橋高時代に高校選手権を優勝。決勝では国見高の3連覇を阻止する伝説のミドルシュートを決めた。明治大では入学年度は関東2部からのスタートだったが、関東1部に引き上げて、卒業後に名古屋でプロキャリアをスタートさせた。

 小川コーチが在学した当時との一番の違いは「意識の高さ」だという。「そもそも僕がいたときは、プロになりたいという学生がたぶん3分の1くらいだった」。さらに自身と同じ高校年代で日本一を経験した選手も多く在籍している。「当時は僕がたまたまいましたけど、今はエリートというか、高校年代でみんなが知っている選手が明治に来る。そんな選手たちでも簡単には試合に出れないし、部員として認めないよという空気がある」。アドバイスできることは多いと感じている。

「今の学生の方がちゃんとしていますよ。僕が入学したころは午前中とか午後に練習していたんですけど、2年の時から学校にもちゃんと行けるようにと朝練に切り替わった。今はそれが当たり前になったけど、当時は遅刻して坊主になったりとかね。今は寮も新しくなって、言い訳できない環境が整っている。部員としての意識の高さは今の方が確実に高いなと感じます」

「僕の場合も4年の時に名古屋と鳥栖に2回ずつ練習に行って、秋までプロになれなかった。でもそこまで頑張ってプロになれた経験がある。3年生で試合に出ていない選手でも、4年生で頑張ってプロになっている選手は毎年のように明治にはいる。今はセカンドチームの選手をみることが多いけど、頑張ってやっていれば、プロに行けるという実体験を伝えやすいかなと思っています」

 現役引退直後に当時関西1部のFCティアモ枚方の監督に就任し、JFLに昇格させる手腕を発揮した小川氏だが、今年度のJFA Proライセンスコーチ養成講習会を受講している。「僕自身は最終的にJクラブの指揮を目標にしていて、学生にも高いところを目指していると伝えている。だからみんなが目標をクリアできるように、伝えられることは伝えたい」。学生とともに、勇往邁進する。

(取材・文 児玉幸洋)

●第99回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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