[関東2部]静岡ダービーデビューにJ1出場「あっという間の1か月」清水内定の法政大MF大畑凜生は忙しい日々に充実感
Jリーグ内定大学生として、忙しい日々を過ごしている。MF大畑凜生(4年=矢板中央高)は法政大で開幕戦にフル出場した3日後のルヴァン杯・磐田戦で“プロデビュー”。その後も行ったり来たりを繰り返し、J1のピッチも経験。大学リーグでは5月6日の拓殖大戦で今季初ゴールも記録した。
「ダービーでデビューさせてもらえたことは自分でもびっくりでした。行かせてもらった法政にも感謝ですし、使ってもらった(秋葉)監督にも感謝したい。トントンとプロデビューからJ1デビューもさせてもらったので、あっという間というか、この1か月はすごく早く感じました」
大畑の清水エスパルスへの入団内定は、今年2月20日に正式発表された。昨年夏にDF日高華杜(4年=大津高)と一緒に初めて練習に参加。獲得オファーは12月末に届いたという。オフにはモンテディオ山形のキャンプにも参加したが、その後に行った清水のキャンプ期間中に進路を決めた。
ただ当初は清水から声がかかるとは思っていなかった。いくつかのJクラブが関心を寄せる選手ではあった大畑だが、昨年の前半戦は後半途中から出場する控え選手。しかし清水の練習参加をきっかけに、夏場以降はレギュラーとして試合に出続けた。
「いろんな方に言っているんですけど、そこが人生のターニングポイントだった。試合に出ていない自分を呼んでくれて、そこで自分のプレーを出せたし、その時には正直ここでプレーしたいと思っていて、ここでプレーするために自分がどうすればいいかと考えたことが良かったんだと思います」


一番のアピールポイントは「ユーティリティ性」だという。高校時代に転向したボランチを現在でも主戦場とするが、大学ではトップ下やFWに入ることも多い。そして何と言ってもプロデビューとなったルヴァン杯の磐田戦では、「初めてやった」という3バックの右で出場した。
「ボランチで獲ってもらったけど、どこのポジションでもやるというのは言われているし、自分もどこでもやりますと伝えてあります。いろんなポジションから自分を客観的にみる。この前のマリノス戦だと左SBからボランチをみるだとか、いろんな視点から自分のポジションをみることによって、新たな刺激が入ってきて、そういうところでも1つ2つレベルアップできるのかなと思っています」
今後も大学と清水による都度都度の話し合いで、活動が決まっていくことになりそうだ。今週末は天皇杯予選の決勝となる明治大戦を控える法大だが、4月26日の準決勝は出場停止だったことで、同期間は清水の活動に帯同していた。6年ぶりの天皇杯本戦出場に導くことで、内定選手としての責務を果たすつもりだ。「与えられた環境で一生懸命チームのために戦うということは変わりはありません」。
また対戦相手の明治大では、高校で同級生だったGK藤井陽登が出場することが予想される。大学2年時のIリーグで対戦した際に2ゴールを決めたという大畑も「出て来てほしいですね」と意識を十分にする。「自分たちがチャレンジャーの気持ちで、食ってやるというところはチームとしてやっていきたい。個人的にも連れて来てもらった舞台なので、ゴールやアシストというところでチームを引っ張って、天皇杯本戦に持って行くようにしたい」。日々の充実は結果で証明する。
(取材・文 児玉幸洋)
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「ダービーでデビューさせてもらえたことは自分でもびっくりでした。行かせてもらった法政にも感謝ですし、使ってもらった(秋葉)監督にも感謝したい。トントンとプロデビューからJ1デビューもさせてもらったので、あっという間というか、この1か月はすごく早く感じました」
大畑の清水エスパルスへの入団内定は、今年2月20日に正式発表された。昨年夏にDF日高華杜(4年=大津高)と一緒に初めて練習に参加。獲得オファーは12月末に届いたという。オフにはモンテディオ山形のキャンプにも参加したが、その後に行った清水のキャンプ期間中に進路を決めた。
ただ当初は清水から声がかかるとは思っていなかった。いくつかのJクラブが関心を寄せる選手ではあった大畑だが、昨年の前半戦は後半途中から出場する控え選手。しかし清水の練習参加をきっかけに、夏場以降はレギュラーとして試合に出続けた。
「いろんな方に言っているんですけど、そこが人生のターニングポイントだった。試合に出ていない自分を呼んでくれて、そこで自分のプレーを出せたし、その時には正直ここでプレーしたいと思っていて、ここでプレーするために自分がどうすればいいかと考えたことが良かったんだと思います」


一番のアピールポイントは「ユーティリティ性」だという。高校時代に転向したボランチを現在でも主戦場とするが、大学ではトップ下やFWに入ることも多い。そして何と言ってもプロデビューとなったルヴァン杯の磐田戦では、「初めてやった」という3バックの右で出場した。
「ボランチで獲ってもらったけど、どこのポジションでもやるというのは言われているし、自分もどこでもやりますと伝えてあります。いろんなポジションから自分を客観的にみる。この前のマリノス戦だと左SBからボランチをみるだとか、いろんな視点から自分のポジションをみることによって、新たな刺激が入ってきて、そういうところでも1つ2つレベルアップできるのかなと思っています」
今後も大学と清水による都度都度の話し合いで、活動が決まっていくことになりそうだ。今週末は天皇杯予選の決勝となる明治大戦を控える法大だが、4月26日の準決勝は出場停止だったことで、同期間は清水の活動に帯同していた。6年ぶりの天皇杯本戦出場に導くことで、内定選手としての責務を果たすつもりだ。「与えられた環境で一生懸命チームのために戦うということは変わりはありません」。
また対戦相手の明治大では、高校で同級生だったGK藤井陽登が出場することが予想される。大学2年時のIリーグで対戦した際に2ゴールを決めたという大畑も「出て来てほしいですね」と意識を十分にする。「自分たちがチャレンジャーの気持ちで、食ってやるというところはチームとしてやっていきたい。個人的にも連れて来てもらった舞台なので、ゴールやアシストというところでチームを引っ張って、天皇杯本戦に持って行くようにしたい」。日々の充実は結果で証明する。
(取材・文 児玉幸洋)
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