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[アミノ関東]武器のスピードから左足一閃!! 先発起用に応えた上武大FW安藤晟也「結果を残してアピールしたい」

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FW安藤晟也(4年=須坂東高)

[6.5 アミノ関東1回戦 上武大 2-3 東京学芸大 尚美学園大G]

 “関東喰い”に迫った上武大(北関東1部)を勢いづけたのは、先発起用に応え続けるFW安藤晟也(4年=須坂東高)の一発だった。

 上武大は前半の失点で0-1のまま後半を迎えたが、次第にゴールへ迫る回数を増やしていった。そうして迎えた後半27分、自陣からのカウンターで安藤がスプリント。センターサークル付近でスルーパスを受けて相手DFと1対1になった。

「スピードは武器だと思っているので相手を抜ければ良いなと思ったんですけど、相手もついてきた」。縦突破の構えから減速して右足で中に切り込むそぶりを一瞬見せると、即座に縦に持ち出して「監督に日頃から振れと言われていた」と左足一閃。ボールはゴールに吸い込まれ、値千金の同点ゴールになった。

 安藤が「気持ちよかったです。嬉しかったです」と笑顔で振り返るこの得点直後、上武大は逆転の決定機を迎えたが逆転ゴールは生まれず。反対に東京学芸大に勝ち越し点を許したが、後半ラストプレーで追いつく粘りを見せた。最終的には延長戦で敗れたものの、「格上の相手で自分たちが目指している関東3部」(安藤)との激闘を演じた。

 安藤は長野県の須坂東高出身で、先輩の知り合いが所属していたことから上武大に進学したという。関東大学リーグへの参入を目指す立場だが、今季は天皇杯予選でザスパ群馬(J3)とも対戦。「楽しくやれているなと思います。勝ててはいないですけれど良い相手とやれて、プロともやりましたし」と充実した大学サッカーを送っているようだ。

 4年生の今季はベンチスタートが続いていたが、先発組に教育実習による欠場者が生まれたといい、最近は先発出場が続いている。また、5月24日のリーグ戦で得点をマークし、今回の試合でも得点と先発定着に向けたアピールも続けている。安藤は「使ってもらっているので結果を残してアピールしたい」と意気込み、「チームメイトですけど負けないように頑張っていきたい」とポジション争いを制していく考えだ。

 サッカーキャリアは大学で終止符を打つ予定。安藤は関東大学リーグ参入を目指しながら、選手人生の残り半年に向けて「すべてを懸けます」と力を込めた。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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