[MOM1085]筑波大DF鈴木遼(4年)_強豪・昌平高出身も当時は背番号20番台…一般組から欠かせない戦力に

キャプテンマークを巻いてプレーしたDF
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.8 関東大学L1部第11節 明治大0-2筑波大 味フィ西]
1年半続いた明治大の不敗記録だが、前回の敗戦、23年最終節の黒星も筑波大がつけたものだった。「我々が止めるしかない」。小井戸正亮監督も、イレブンに発破をかけていたことを明かす。
ただ連戦を控える中で迎えた一戦、この日は主将MF山崎太新(4年=横浜FCユース)とMF徳永涼(3年=前橋育英高)が怪我、U-20日本代表のフランス遠征に招集されたDF布施克真(1年=日大藤沢高)を欠く難しい戦いを強いられた。
中でも11日の天皇杯2回戦の長崎戦の欠場が確定している布施の代わりに誰が右SBを務めるのかという点について、「今週の一番のテーマ」として取り組んできた。そしてキーマンとなったのが、DF鈴木遼(4年=昌平高)とDF池田春汰(2年=横浜FMユース)だった。
スタメンをみたときは、右SBに鈴木、左SBに左利きの池田が入るものと思われた。しかしスタートは本人たちも驚いた右に池田、左に鈴木という布陣だった。今季はここまで鈴木が左でみせていた安定したパフォーマンスを評価した起用で、確かに試合でも鈴木の落ち着きは試合でも光る場面が多かった。
試合後半からは、鈴木と池田のポジションを入れ替える布陣も試された。そして試合は2-0の完封勝利。これには鈴木も「試合中で変えられるのはいいことだと思うので、布施の穴を上手く埋められたかなと思います」と手ごたえを感じずにはいられない様子だった。
“一般生”の頑張りが、今季の筑波大の運命を左右している。毎年5人の超有望株がスポーツ推薦で入学する筑波大だが、今年の4年生世代は、そのうちのDF諏訪間幸成(横浜FM)、MF加藤玄(名古屋)、DF安藤寿岐(鳥栖)の3人がすでにJリーグ入りを果たしており、選手層に不安を抱えている。
その中で鈴木は奮闘をみせる一人だ。強豪校の昌平高出身だが、当時はレギュラーではなく、背番号も20番台。後輩のMF篠田翼(3年)やMF大谷湊斗(1年)が高校トップレベルの結果を残してスポーツ推薦で進学してきた中で、鈴木は一般組として蹴球部の門を叩いた。
ただ地道な努力を重ねて3年時より徐々にトップチームでの出場機会を掴むと、最終学年の今季は欠かせない戦力になっている。「蹴球部は一般組が多いので、そういった選手の士気を上げられるような選手になりたい」。筑波の象徴的な選手となっている鈴木は、「徐々に近づいているなとは思うけど、もっといいプレーをしないといけない。次の長崎戦では結果に繋がるプレーがしたい」と目標のプロ入りに向け、更なるアピールを誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
●第99回関東大学リーグ特集
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1年半続いた明治大の不敗記録だが、前回の敗戦、23年最終節の黒星も筑波大がつけたものだった。「我々が止めるしかない」。小井戸正亮監督も、イレブンに発破をかけていたことを明かす。
ただ連戦を控える中で迎えた一戦、この日は主将MF山崎太新(4年=横浜FCユース)とMF徳永涼(3年=前橋育英高)が怪我、U-20日本代表のフランス遠征に招集されたDF布施克真(1年=日大藤沢高)を欠く難しい戦いを強いられた。
中でも11日の天皇杯2回戦の長崎戦の欠場が確定している布施の代わりに誰が右SBを務めるのかという点について、「今週の一番のテーマ」として取り組んできた。そしてキーマンとなったのが、DF鈴木遼(4年=昌平高)とDF池田春汰(2年=横浜FMユース)だった。
スタメンをみたときは、右SBに鈴木、左SBに左利きの池田が入るものと思われた。しかしスタートは本人たちも驚いた右に池田、左に鈴木という布陣だった。今季はここまで鈴木が左でみせていた安定したパフォーマンスを評価した起用で、確かに試合でも鈴木の落ち着きは試合でも光る場面が多かった。
試合後半からは、鈴木と池田のポジションを入れ替える布陣も試された。そして試合は2-0の完封勝利。これには鈴木も「試合中で変えられるのはいいことだと思うので、布施の穴を上手く埋められたかなと思います」と手ごたえを感じずにはいられない様子だった。
“一般生”の頑張りが、今季の筑波大の運命を左右している。毎年5人の超有望株がスポーツ推薦で入学する筑波大だが、今年の4年生世代は、そのうちのDF諏訪間幸成(横浜FM)、MF加藤玄(名古屋)、DF安藤寿岐(鳥栖)の3人がすでにJリーグ入りを果たしており、選手層に不安を抱えている。
その中で鈴木は奮闘をみせる一人だ。強豪校の昌平高出身だが、当時はレギュラーではなく、背番号も20番台。後輩のMF篠田翼(3年)やMF大谷湊斗(1年)が高校トップレベルの結果を残してスポーツ推薦で進学してきた中で、鈴木は一般組として蹴球部の門を叩いた。
ただ地道な努力を重ねて3年時より徐々にトップチームでの出場機会を掴むと、最終学年の今季は欠かせない戦力になっている。「蹴球部は一般組が多いので、そういった選手の士気を上げられるような選手になりたい」。筑波の象徴的な選手となっている鈴木は、「徐々に近づいているなとは思うけど、もっといいプレーをしないといけない。次の長崎戦では結果に繋がるプレーがしたい」と目標のプロ入りに向け、更なるアピールを誓っていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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