青森山田の後輩が掴んだ高卒プロ、同期との守護神争い…多くの刺激を受ける東海大GK鈴木将永「自分に発破をかけて」
GK
[7.5 関東大学L1部延期分 東海大 1-2 筑波大 東海大湘南G]
同期と切磋琢磨する日々、後輩のプロ契約。東海大GK鈴木将永(2年=青森山田高)は多くの刺激を受けながら己と向き合い、飛躍を遂げていく。
鈴木は青森山田高で全国高校選手権優勝を果たし、日本高校選抜も経験。進学した東海大での1年目はトップチームで出場機会をつかめなかったが、「本当に悔しかったですけど諦めることはしなかった」。大きな課題だったとするキック精度の向上に取り組むなど「どうやって能力を上げていくか、どうやったら試合に出してもらえるかを常に考えて自分と向き合ってやってきた」といい、レベルアップに勤しんできた。
迎えた今季、鈴木は第4節の慶應義塾大戦(○1-0)で関東大学リーグデビューを飾り、以降はリーグ戦8試合連続でゴールを守っている。「腐らずにやり続けたのは間違っていなかった」と昨季を振り返るとともに、「試合に出続けながらいろいろな経験をしてレベルアップしている」と手応えを口にした。
鈴木は前期最終戦となった5日の筑波大戦でも先発出場。ただ開始4分に先制点を許すと追加点を決められ、さらには前半のうちに味方が退場して10人に。鈴木はそうした苦境で好セーブを見せるなど奮闘したが、1-2の敗戦に終わった。
東海大はなかなか主導権を握る展開には持ち込めず、鈴木は「退場者を出して難しい状況にはなったけれど、だからといってあんな試合をしているようならば目標の優勝は無理」と語気を強める。続けて「2点をやっぱりどう止めるか。止めなくちゃいけないし、(その後の奮闘は)2失点してからスイッチが入ったような感じだったので個人としての未熟さを感じました」と自身のプレーにも厳しく向き合った。
今季の開幕3試合は同級生GK菊池悠斗(2年=川崎F U-18)が起用されていた。菊池は鈴木が守護神の座を奪取してからもベンチメンバーに名を連ね続けており、昨季は1年生ながら関東大学リーグで7試合に出場し、全日本大学サッカー選手権(インカレ)の強化ラウンドにも出場した実力者。鈴木は「入学して本当にレベルの高いキーパーが同じ学年にいるというのは、最初ちょっと驚いた」と話し、熾烈な定位置争いの中で互いに高め合っていることを示した。
「一緒に4年間切磋琢磨しながら絶対に負けたくないとあっちも思っていると思うし、自分ももちろん負けたくないと思っています。日々の練習でお互いに負けたくない気持ちが見えるようなところもありますし、どんどんレベルアップのスピードを加速させていくという意味では本当にプラスなことだと思うので、ポジティブに捉えて日々過ごしています」
そうした中で6月下旬、鈴木の後輩にあたる青森山田高GK松田駿(高校3年)が来季のファジアーノ岡山加入内定を決めた。2学年差の両者だが、松田は高校2年生の昨年度から鈴木の後継として名門校の守護神を務めている存在。鈴木はそういった後輩の知らせに「松田のような高校を卒業してプロという道は自分が目標としていたところなので、率直に悔しい」と本音を語る。
ただ「大学で自分がレベルアップしていけば全く問題ないと思っています」と鈴木。「松田がプロの世界に行っても松田には負ける気はしないですし、そこはやっぱり自分の中でのプライド(を持つ)というところは大事だと思うので」と闘志をのぞかせ、「そういう負けたくない気持ちはつねに持って練習に取り組めているので、これからもっと成長を加速させていく意味でもそういう気持ちを持って、しっかり自分と向き合って練習していきたい」と自身の成長に繋げていく姿勢だ。
鈴木は様々な刺激を受ける中で「『今の自分じゃダメだ』と、ある意味で自分に発破をかけてやっていくことが結果的に自分の能力に上乗せされていくと思うので、毎日そこを忘れたことはないですし、練習になったらそういうモードに入って少しでも積み上げていくことを考えてやっている感じです」。そして「プロの世界で会えたらなと思っているので、あえて(松田には)連絡はせず」と笑みを浮かべ、目指す舞台へ鍛錬を重ねていく構えだ。
(取材・文 加藤直岐)
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同期と切磋琢磨する日々、後輩のプロ契約。東海大GK鈴木将永(2年=青森山田高)は多くの刺激を受けながら己と向き合い、飛躍を遂げていく。
鈴木は青森山田高で全国高校選手権優勝を果たし、日本高校選抜も経験。進学した東海大での1年目はトップチームで出場機会をつかめなかったが、「本当に悔しかったですけど諦めることはしなかった」。大きな課題だったとするキック精度の向上に取り組むなど「どうやって能力を上げていくか、どうやったら試合に出してもらえるかを常に考えて自分と向き合ってやってきた」といい、レベルアップに勤しんできた。
迎えた今季、鈴木は第4節の慶應義塾大戦(○1-0)で関東大学リーグデビューを飾り、以降はリーグ戦8試合連続でゴールを守っている。「腐らずにやり続けたのは間違っていなかった」と昨季を振り返るとともに、「試合に出続けながらいろいろな経験をしてレベルアップしている」と手応えを口にした。
鈴木は前期最終戦となった5日の筑波大戦でも先発出場。ただ開始4分に先制点を許すと追加点を決められ、さらには前半のうちに味方が退場して10人に。鈴木はそうした苦境で好セーブを見せるなど奮闘したが、1-2の敗戦に終わった。
東海大はなかなか主導権を握る展開には持ち込めず、鈴木は「退場者を出して難しい状況にはなったけれど、だからといってあんな試合をしているようならば目標の優勝は無理」と語気を強める。続けて「2点をやっぱりどう止めるか。止めなくちゃいけないし、(その後の奮闘は)2失点してからスイッチが入ったような感じだったので個人としての未熟さを感じました」と自身のプレーにも厳しく向き合った。
今季の開幕3試合は同級生GK菊池悠斗(2年=川崎F U-18)が起用されていた。菊池は鈴木が守護神の座を奪取してからもベンチメンバーに名を連ね続けており、昨季は1年生ながら関東大学リーグで7試合に出場し、全日本大学サッカー選手権(インカレ)の強化ラウンドにも出場した実力者。鈴木は「入学して本当にレベルの高いキーパーが同じ学年にいるというのは、最初ちょっと驚いた」と話し、熾烈な定位置争いの中で互いに高め合っていることを示した。
「一緒に4年間切磋琢磨しながら絶対に負けたくないとあっちも思っていると思うし、自分ももちろん負けたくないと思っています。日々の練習でお互いに負けたくない気持ちが見えるようなところもありますし、どんどんレベルアップのスピードを加速させていくという意味では本当にプラスなことだと思うので、ポジティブに捉えて日々過ごしています」
そうした中で6月下旬、鈴木の後輩にあたる青森山田高GK松田駿(高校3年)が来季のファジアーノ岡山加入内定を決めた。2学年差の両者だが、松田は高校2年生の昨年度から鈴木の後継として名門校の守護神を務めている存在。鈴木はそういった後輩の知らせに「松田のような高校を卒業してプロという道は自分が目標としていたところなので、率直に悔しい」と本音を語る。
ただ「大学で自分がレベルアップしていけば全く問題ないと思っています」と鈴木。「松田がプロの世界に行っても松田には負ける気はしないですし、そこはやっぱり自分の中でのプライド(を持つ)というところは大事だと思うので」と闘志をのぞかせ、「そういう負けたくない気持ちはつねに持って練習に取り組めているので、これからもっと成長を加速させていく意味でもそういう気持ちを持って、しっかり自分と向き合って練習していきたい」と自身の成長に繋げていく姿勢だ。
鈴木は様々な刺激を受ける中で「『今の自分じゃダメだ』と、ある意味で自分に発破をかけてやっていくことが結果的に自分の能力に上乗せされていくと思うので、毎日そこを忘れたことはないですし、練習になったらそういうモードに入って少しでも積み上げていくことを考えてやっている感じです」。そして「プロの世界で会えたらなと思っているので、あえて(松田には)連絡はせず」と笑みを浮かべ、目指す舞台へ鍛錬を重ねていく構えだ。
(取材・文 加藤直岐)
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