[関東]国士舘大はV遠のく天王山完敗…ここ5戦5発の田中祉同は不発も「諦めた時点で終わり」
[11.1 関東大学L1部第20節 筑波大2-0国士舘大 筑波大学第一サッカー場]
絶対に勝たなければいけない試合だった。前節は後半アディショナルタイムにMF田中祉同(4年=神戸弘陵高)が劇的なPKを沈めて勝利を掴み、首位と勝ち点差1に詰めて天王山を迎えていた国士舘大だが、0-2で敗れて優勝が大きく遠のいた。
シュートは無情にもクロスバーを叩いた。主将MF吉岡優希(4年=東福岡高/熊本内定)の退場によって戦いがより難しくなっていたが、後半37分、右FKの流れからエリア手前で拾った田中が左足で強烈シュートを蹴り込む。しかし相手に当たってディフレクションしたボールは、クロスバーに嫌われた。
「シュートを狙って、結構いい当たりがしたし、ディフレクションしたので入るかと思ったんですけど、それも実力。決まっていれば流れも変わったかなと思いますが、運もなかったのかなと思います」
前期で好調を示した田中は、今夏に全日本大学選抜が行ったイタリア遠征メンバーに選出。大学に入って選抜活動自体が初めての経験だったが、5試合中2試合の先発を含む4試合に出場。勝利して話題を集めたフィオレンティーナ戦にも途中出場した。
「世界のレベルを感じれた部分は、大きい経験になりましたし、全日本メンバーとやれたことはいろんな経験ができました。中でも感じたのは全員に向上心があること。目標値が高かった。前期からアシストの結果は出ていたけど、後期はゴールでも引っ張っていけるようにと考えた。結果の部分で自分をアピールしようと意識するようになりました」
9月のリーグ再開直後は教育実習が入ったために途中出場が続いたが、先発復帰戦となった10月7日の東京国際大戦で得点を決めると、前節まで3試合連続ゴールを含む5戦5発を記録。まさに結果でチームを牽引してきた。「でも大一番で勝たせられないのは、自分の甘さなのかなと思います」。悔しさは倍増といった様子だ。
ただまだ諦めるわけにはいかない。残り2試合を連勝することに神経を注ぐ。「諦めた時点で終わりなので、あと2試合勝つことだけを考えてやっていきたい。それに今年の初めからずっと言っているように、大澤先生がお亡くなりになって、夏に村岡部長もお亡くなりになった。2人の気持ちを背負いながら、国士舘全体でインカレという大会を獲ることにかけたい」。自身にもプロからのオファーが届くことを信じて戦う。
(取材・文 児玉幸洋)
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絶対に勝たなければいけない試合だった。前節は後半アディショナルタイムにMF田中祉同(4年=神戸弘陵高)が劇的なPKを沈めて勝利を掴み、首位と勝ち点差1に詰めて天王山を迎えていた国士舘大だが、0-2で敗れて優勝が大きく遠のいた。
シュートは無情にもクロスバーを叩いた。主将MF吉岡優希(4年=東福岡高/熊本内定)の退場によって戦いがより難しくなっていたが、後半37分、右FKの流れからエリア手前で拾った田中が左足で強烈シュートを蹴り込む。しかし相手に当たってディフレクションしたボールは、クロスバーに嫌われた。
「シュートを狙って、結構いい当たりがしたし、ディフレクションしたので入るかと思ったんですけど、それも実力。決まっていれば流れも変わったかなと思いますが、運もなかったのかなと思います」
前期で好調を示した田中は、今夏に全日本大学選抜が行ったイタリア遠征メンバーに選出。大学に入って選抜活動自体が初めての経験だったが、5試合中2試合の先発を含む4試合に出場。勝利して話題を集めたフィオレンティーナ戦にも途中出場した。
「世界のレベルを感じれた部分は、大きい経験になりましたし、全日本メンバーとやれたことはいろんな経験ができました。中でも感じたのは全員に向上心があること。目標値が高かった。前期からアシストの結果は出ていたけど、後期はゴールでも引っ張っていけるようにと考えた。結果の部分で自分をアピールしようと意識するようになりました」
9月のリーグ再開直後は教育実習が入ったために途中出場が続いたが、先発復帰戦となった10月7日の東京国際大戦で得点を決めると、前節まで3試合連続ゴールを含む5戦5発を記録。まさに結果でチームを牽引してきた。「でも大一番で勝たせられないのは、自分の甘さなのかなと思います」。悔しさは倍増といった様子だ。
ただまだ諦めるわけにはいかない。残り2試合を連勝することに神経を注ぐ。「諦めた時点で終わりなので、あと2試合勝つことだけを考えてやっていきたい。それに今年の初めからずっと言っているように、大澤先生がお亡くなりになって、夏に村岡部長もお亡くなりになった。2人の気持ちを背負いながら、国士舘全体でインカレという大会を獲ることにかけたい」。自身にもプロからのオファーが届くことを信じて戦う。
(取材・文 児玉幸洋)
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