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流通経済大男子サッカー部員の違法薬物使用疑いに関する会見 質疑応答要旨

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会見が行われた

 流通経済大は3日、男子サッカー部の違法薬物使用疑いに関して千葉県内で記者会見を行った。会見時点で部員5人が「大麻と認識して使用した」と自供しているという。大学は警察と全面協力しながら調査を進めていくとした。

 大学によると、2月上旬に学外より違法薬物の使用に関する噂があるとの情報が中野雄二監督に寄せられ、一部スタッフが寮内の状況確認と観察を実施。この段階では具体的な個人や事実の特定には至らなかったが、2月24日に具体的な情報が男子サッカー部スタッフに伝わった。スタッフミーティングでの協議などを経て、同26日に同部として学生に対するヒアリングと簡易尿検査の実施を決定した。

 26日、同部のスタッフがネットショッピングで購入した簡易尿検査キットにより1人の陽性反応を確認。さらにヒアリングにより、5人が「大麻と認識して(寮内で)使用した」と証言した。2月中の使用やリキッド状のものを使用したと証言した部員もいるといい、詳しくは捜査や調査中となっている。

 男子サッカー部は27日午前から活動を自粛。同日中に大学が男子サッカー部の無期限活動停止、予定されていた合宿の中止、監督の当面の職務停止を決定した。中野監督は大学の強化部推進室長も担っているが、同職も停止とした。

 27日午後1時に男子サッカー部スタッフが警察署へ相談し、使用を証言した5人の学生は任意で事情聴取を受けたという。翌28日未明、麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで令状に基づきサッカー部5つの寮のうち2つの寮、合計3部屋の家宅捜索が行われた。現時点で押収されたものはないとしている。

 以下、質疑応答

──違法薬物は具体的に特定されているか。
「5人すべて大麻と認識して使用したと発言している。ただ、実際にそれが大麻だったかについては現在警察と協力しているためこの場で確定的なことは申し上げられない」

──5人には今どのような対応をしているか。
「5人は現在も寮の中で、疑いのない他の学生との接触を避けるように別室で自粛生活を送っている」

──家宅捜索は寮の1か所か。
「家宅捜索は寮の2か所(2つの寮)。寮は全部で5つありそのうち2か所、1か所は1部屋、もう一つは2部屋となっている」

──入手経路や使用の実態は。
「調査をしているところ。本人たちの供述に基づけば2月中に使用していることは少なくとも確認しているが、それがどのくらいの期間なのかと入手経路は十分な確認ができていない。今後調査を継続するとともに、確実な状況が確認できたところで改めて報告させていただきたい」

──一番最初の情報提供はどのようなものだったか詳しく窺いたい。
「一番最初はあくまで噂ということで外部からの情報が入った。寮内で違法性のある薬物を使用しているのではないかという、あくまで可能性としての情報があった。それを踏まえて寮内でも慎重な対応を検討していたところ、2月24日の夜に(具体的な)通報が入った。通報者保護の観点からこれ以上の詳細を伝えることは控えたい」

──5人が使用を自供しているが、使用の疑いがある人数が5人から増えることはあるか。
「男子サッカー部には200人を超える部員がいる。残りの部員は本日から調査を開始しているところ。また調査が進み次第報告させていただきたい」

──今までの聞き取りでなぜ違法薬物を使ったのか聞いているか。
「正直なところ分からない。最近の学生は比較的気軽にやっている場合もあると一般論として聞いているが、今回なぜ使ったかという理由は判明していない」

──系列の高校への影響は。
「断言はできないが高校サッカー部との関係は全くないと信じて考えている」

──押収されたものはないとのことだが、5人の証言で事実認定したのか。
「大学としてヒアリングをし、本人たちが発言している内容に基づいて対応している。そのなかで本人たちは『大麻として認識して使用した』という発言をしている」

──無期限活動停止に関する今後の対応は。
「確定したことは言えないが、5人が何をしたということが判明してからの議論になると思う。活動再開がいつなのか、4月からなのかといったことは今全く議題に上がっていない。まず全体の捜査をしてそれに応じてというところを考えている」

──大麻と認識したものを使用したというが、具体的な使用の状況は。
「現在分かっている範囲での回答にはなるが、一部からは『リキッド』という言葉は出てきている。(使用した器具は?)大学としての調査では詳細までは至っていない。男子サッカー部による聞き取りのなかでリキッドという表現があったことは確認しているが、その使用方法については確認できていない。重要なことだと思うので大学としても今後丁寧に調査していきたい」

──部による簡易尿検査は、どの薬物の陽性かは判明できないものか。
「おっしゃる通りです(薬物は特定できない)」

──この事案を説明した際の、疑いのない部員の反応は。
「サッカー部員を集めて私(片山直登学長)が説明したが、静かに話を聞いて理解しているという状況だった。(感情的になったりとかは?)そういったことは全くなかった。(今後を)心配しているようなイメージで話を聞いていたと感じた」

──活動停止は対外試合だけでなく練習もしないということなのか。
「現在は個別の活動も行っていない。活動についてはグラウンドも練習場も含めて大学の施設使用を今は禁止している。聞き取り調査が一段落したら、チームとして、部としての活動は禁止しているものの状況に応じて個別の活動について検討することを考えている」

──ヒアリングの方法は。
「5人以外の学生について順次聞き取りをしている。1人ずつ本学の教員が面談する形で実施していて、違法薬物の所持・使用があるのか、他の学生が所持・使用していることを聞いていないか、今回のことについてどのような不安を抱えているかなど聞き取りしているところ。本日20人に実施し、今後200人以上の部員にも順次行って結果がまとまり次第改めて報告させていただきたい。極力、今週・来週のうちに調査を行いたい」

「補足すると4年生はすでに卒業に向けて寮から離れているところもあるので、対面の調査もオンラインでの調査も丁寧に進めている」

──部員は全員寮生活か。
「はい。5つの寮で生活している」

──大学の危機管理の責任、中野雄二監督の責任は。
「いろいろなところで至らないところがあったと現在反省している。このようなことがないように仕組みや寮の管理、部の管理をしていかないといけないと非常に重く受け止めている。中野監督に関しては大学として適切に対応していきたい。現在はサッカー部監督に限らず学内の役職(強化部推進室長)も停止している」

──これだけ部員が多いと管理が難しいと感じるが、体制に対してはどう考えているか。
「本学の他の部も寮で生活している学生がたくさんいる。ご指摘の通り寮の管理は大学として非常に重く受け止めている。現在見直しの検討を始めたところ。すぐ改善策を実行できるということではないが、問題を重く受け止めており対応しなければいけない。なるべく早く運用などが上手くいくようにしなければいけないと考えている」

──サッカー部寮内で他部活動の部員との交流はあるか。
「サッカー部の寮内で他の部活動と交流する機会は基本的にはない」

──2月上旬に違法薬物使用の噂がある情報があったというが、それ以前に噂レベルを含めて何か聞いたことはなかったのか。
「スタッフを1人ずつ部屋に呼んでヒアリングをする形で同じ質問をしたが、違法薬物を使っているのかという話を(2月上旬よりも前に)聞いたことがあるか尋ねたところ『全く聞いたことがない』と全員が言っていた」

──OBへの調査は考えているか。
「卒業生は大学の籍を離れているので、大学としてそこまで調査できるかというと難しいと思う。OBはたくさんおり、そこまでは考えていない。在学生へということになると思う」

──部としての活動再開判断は。
「まだ決定しているわけではないが、部としての活動は当面停止。個人としての活動は(疑いのない部員が確定する)状況がほぼ確定次第再開は可能かと思っている。今週から来週にかけて終了する見込みのヒアリングの結果も多分に影響する。ただ、部として対外試合をする、合宿をするというのは早々にはできないのかなと思う」

──極論になるが廃部の可能性は。
「検討はしていない。現在の状況から非常に大きな進展があれば(廃部検討)ということだが、それは仮定のこと。大きな話になればまたその時点で(議論)となる」

──新入部員(現高校3年生)への対応は。
「すでに新入部員は入寮しているため、全部員を集めた際に説明をしている。保護者に関しては大学ホームページで周知するとともに、監督と部長名で詳細をメールで連絡している」

──入部を辞退する新入生はいたか。
「そういった話は聞いていない」

──コーチが噂の段階で確認したと言ったが、聞き取りをする学生を選んだ基準は。
「寮生活の中で7チームの中で35名から45名で活動しているが、各チームに担当スタッフがついている。その中で担当していると生活の乱れや、(20歳以上でも)喫煙をしたとかいったことが聞こえてくる。日常の中でもしかしたら乱れているのではないかとアンテナを張っている中で、聞いた方がいいかもという経緯が出てきたと把握している。ただこの子が怪しそうだということで聞いたわけでは決してありません」

──繰り返しになるが、今までの生活態度で判断したのか。
「本人がやっている以外に、噂を聞いたことがあるかを含めて、そのことだけを聞いたわけではない。普段の生活態度などを含めて聞いた。普通のコミュニケーションの中の議論だったとヒアリングの結果からは判断できます」

──通報の段階で大麻という報告はあったか。
「噂の段階で大麻という言葉は使用されていたが、それが本当に大麻だったのか、薬物全体だったのかを指していたかは把握できていない」

──使用したものについて。
「5人が大麻を使用したと認識していているが、いろいろ詳しく調べなければ大麻かどうかわからないとは聞いている」

──個人の活動再開について。
「現時点ではトレーニングもしていない。ただアスリートなので、ある程度早い段階で個人的な活動はOKかなと思う。買い物など通常の生活に関しては制限していない」

──日本サッカー協会や関東大学サッカー連盟に報告しているか。
「監督の中野は全日本大学サッカー連盟の理事長のためそちらの方で連絡はしていると思うが、大学と異なる組織のため大学としては把握していません」

──大学選抜活動への参加について。
「部としての活動の停止を命じている。ご指摘の活動は部としての活動ではないと認識しているので、他の組織から選抜された場合はOKと考えている」

──中野監督の反応は。
「監督及びコーチは今回の事案について対応していただいている。中野監督は大変申し訳ないという話をしていた」

──再発防止について。
「具体的にはこれから検討することになるが、特に寮で生活する学生に関しては、啓発活動や研修が中心になる。ただそれ以外の効果的なものがあれば実施していきたい」

──寮の管理体制の見直しについて。
「長期的な話になると思うが、管理は非常に難しい。短期的にすべての寮を新しくして管理会社に任せるというのはできないので、長期的に検討していきたい」

(取材・文 加藤直岐、児玉幸洋)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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