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[関東2部]怪我が続いた3年間、4年目で10番を背負う流通経済大MF笠木優寿が今季4点目「やっぱりプレーしたら本当に楽しい」

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MF笠木優寿(4年=広島ユース)

[5.30 関東大学L2部第10節 産業能率大 2-1 流通経済大 保土ヶ谷]

 怪我に悩まされながらも4年目で先発に定着し、今季ここまでチームトップタイの得点を記録している。流通経済大で10番を背負うMF笠木優寿(4年=広島ユース)はプレーできる楽しさと高まる自信を胸にさらなる成長を誓った。

 サンフレッチェ広島ユース出身の笠木は1年時にU-19全日本大学選抜のイタリア遠征に参加した一方、高校時代から抱えていたグロインペイン症候群の影響でリーグ戦は5月の1試合のみの出場にとどまった。続く2年目はシーズン前に前十字靭帯を切ってしまい1年間の離脱。3年目は初先発を含む7試合に出場したものの、小さな怪我が重なって思うようなシーズンとはならずチームも2部降格となった。

 それでも笠木はそうした悔しい経験を糧にしながら、流通経済大での成長も感じている。

「1、2、3年と怪我が続いてメンタル的にもすごく色々な思いをして、流大は人数が多いので(競争が激しく)今まで経験できなかったような気持ちやメンタルの面はすごく成長した。自分のストロングを生かすところをやらないと人数が多い分出られないので、自分と見つめ合う時間がすごく増えた。怪我とかで試合に出られなかった時間が本当に多くてその分今まで以上に自分のことを考えられたので、今年はもっともっと活躍してこの4年間で成長したところを見せたいなと思っています」

 負傷も癒えた今季は元MF古波津辰希氏以降、FWジャーメイン良、MF新垣貴之、MF山口大輝(大卒いわき入りも当時はJFL)、MF伊藤敦樹、FW満田誠、元FW齊藤聖七氏、MF藤井海和、MF松永颯汰とプロの道に進んだ選手が背負ってきた10番を託された。「やっぱり流大の10番は試合を勝たせる選手だと思っている。歴代の10番も今すごく活躍しているので、自分が活躍してチームを勝たせる選手にならないといけないという責任を貰ったときにすごく感じました」。そうした責任感とともに戦う今季は前節までで6試合3得点と活躍。天皇杯茨城県予選決勝でも得点するなど、10番にふさわしい活躍を見せている。

 今節は2試合消化の多い首位・産業能率大との一戦。5連勝中の流通経済大は前半に多くのチャンスを作り、笠木も武器とする仕掛けからチャンスメイクを連発した。ところがゴールを奪えずにいると後半に2失点を喫して苦しい状況に追い込まれる。意地を見せたいなかで後半43分、相手のクリアがペナルティエリア手前にこぼれると笠木が右足一閃。「シュートは結構得意で当て感も良くて、当たった瞬間に入ったなという感じ」というライナー性の強烈ミドルがゴール右上に突き刺さり、スーパーゴールで1点を返した。

 ただ同点には至らず6試合ぶりの黒星。笠木は「今年の目標は優勝。首位を走っている産業能率大には絶対に勝たないといけない試合で気合いもめっちゃ入っていたけれど、結果的に負けてすごく悔しい」と唇を噛む。特に先制点を奪えなかったことを反省し、「チャンスは作れたけれど最後の決め切ったりアシストしたりという結果に繋がるプレーができなかったからチームの流れが思った以上には上手くいかず、後半先に失ってしまった。そこで自分が点を取れるようにしないとこれから勝っていけないと思うのでもっとレベルアップしたい」と力を込めた。

 もっともこの日のゴールでチームトップタイの得点数となり、他チームよりも消化試合数が少ないなかでリーグでも得点ランキング4位タイに浮上した。「もっともっと取れる」と満足する様子は一切見せない一方、リハビリ期間が続いた3年間の悔しさがあるだけに晴れやかな表情も浮かべた。

「3年間思うようにプレーできていなかったので自信も少しなくなっていたけれど、やっぱりプレーしたら本当に楽しいしもっと自分ならできるなという自信が結構ついてきている。サッカーを楽しみながらもっとチームを勝たせられる選手になりたいです」

 大学ラストシーズンでは1部復帰を目指すとともにプロ入りを最大の目標に掲げる。「2部は1部より結果を出さないと見てもらえない。結果を出すところも自分はできると思うのでもっと頑張りたい」と笠木。ようやく主力として戦える舞台で楽しみながら飛躍を遂げる構えだ。

(取材・文 加藤直岐)

●第100回関東大学リーグ特集
加藤直岐
Text by 加藤直岐

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