[関東3部]主将でインハイV、強豪大からの関心も「忘れて」成長中…対ロス世代代表でも経験積んだ亜細亜大DF山本凌
[9.27 関東大学L3部第13節 亜細亜大 2-0 城西国際大 亜大多目的]
明秀日立高で掴んだ日本一のキャプテンの称号も、強豪大学に関心を持たれていた事実も「忘れてやっている」。亜細亜大の最終ラインに構えるDF山本凌(3年)はプロ入り、そしてプロの舞台で飛躍を遂げられるように全力で日々を送っている。
山本は茨城県の明秀日立で3年時にキャプテンを務め、インターハイでは優秀選手に選出される活躍で初優勝を導いた。卒業後は亜細亜大に進学し、現在は関東大学リーグ3部で2部昇格を目標に汗を流している。
そんな山本だが、高校3年時には多くのプロ選手を輩出している筑波大からも関心が向けられていたようだ。話があったのは日本一に輝いたインターハイ後。ただすでに駒澤大のセレクションには落ちていた中、インターハイ1回戦で強豪・静岡学園高戦を控えていたことから「これで結果を残せなくて大学選びが止まるよりはということで、そのタイミングで声を掛けてくれた亜細亜大に決めた」と大会前に進学先を決断していた。
ところがその懸念を自ら払拭するようにインターハイを制する大躍進。夏の全国大会での活躍を受けて筑波大に興味を持たれたが、すでに進路を決めていたこともあって山本自身がその事実を知ったのは高校卒業後だったという。もっとも「(筑波大へ)行っておけばよかったと思うよりは自分が今こうやってきた道を正解にしようとしているので、そういう話もあったなくらいに感じている」と未練はない。
そうして進んだ亜細亜大では、高校時代の栄光にすがって浮かれたり色眼鏡で見られたりしないよう、今に目を向けてきた。
「筑波大に声を掛けられるレベルだったとか、インターハイで日本一を取ったというのが自分の中で絶対に足枷になるなと思った。周りから日本一を取ったときのセンターバックのキャプテンだよと見られたときにそれがネガティブな見られ方をするくらいならば、それを忘れて“イチ大学に入学してきた選手”としてやってきた。もう高校のことは忘れて、大学生になって1年目の目標、2年目の目標、3年目の目標といった感じで一つずつクリアしようとやっている」
1年目から出場機会をつかむ中で入学時に掲げた新人賞受賞は果たせず、2部昇格ができていないことにも責任を感じている。それでもパーソナルジムに通うなど自己研鑽に励み、「高校のときよりも跳べるし、速く走れるし、ビルドアップも少しは成長しているかなと感じている」。3年生になった今季は同期とともにさらにチームの中心としての責任感を高めたといい、13節を終えて4位と昇格争いを繰り広げるチームを支えている。
13節の城西国際大戦は試合前から抱えていたハムストリングの違和感で途中交代となった中で「点数的には70点くらい。ビルドアップをもう少ししたかったし、ヘディングももっと前に大きく跳ね返せる部分や繋げる部分もあった」と改善点を列挙。ただ、対人守備の強さも発揮しながら2-0の完封勝利に貢献し、チームは夏季中断前の試合を含めてリーグ戦3試合連続のクリーンシートになった。
好調の今季は昨年末の経験も活きているようだ。山本は12月に行われたIBARAKI Next Generation CupのU-21 ALL IBARAKIに選出され、現在アジア大会を戦っているロサンゼルス五輪世代の日本代表と決勝で対戦。スコアは1-6と大差をつけられたものの、チーム唯一のフル出場でプロや世代トップレベルの選手と対峙した。
「前半はンワディケと後半は道脇とやって、自分は90分出たので両方を経験できた。自分より10cm以上でかい相手にどう対応するのかを学べたし、逆に自分よりちょっとでも小さい相手だったら絶対に負けちゃダメだと考えた。その経験が年末にあって、そのあとからはヘディングに関しては自分より大きい相手にも勝てるという自信がついた。また、佐藤龍之介とかからはミドルシュートのところで『そこで持たせたら入っちゃうんだ』くらいの基準を貰えたので、めちゃくちゃ良い経験だった」
着実に成長を重ねる中で、まずは今季の2部昇格に焦点を当てる。「失点しなければ負けないのでクリーンシートで全試合を終える」と決意。そして将来については「プロになることがゴールにはなりたくない」と力を込め、プロでも活躍できるような力をつけていく考えだ。
登録180cmの山本はプロのCBでは身長が低い方だと指摘し、両足のキック精度を高めてプレーの幅を広げていく構え。まだ練習参加はできていないといい、チームで結果を残すことで大学選抜活動にも入っていって注目度を高めていく。
(取材・文 加藤直岐)
●第100回関東大学リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信
明秀日立高で掴んだ日本一のキャプテンの称号も、強豪大学に関心を持たれていた事実も「忘れてやっている」。亜細亜大の最終ラインに構えるDF山本凌(3年)はプロ入り、そしてプロの舞台で飛躍を遂げられるように全力で日々を送っている。
山本は茨城県の明秀日立で3年時にキャプテンを務め、インターハイでは優秀選手に選出される活躍で初優勝を導いた。卒業後は亜細亜大に進学し、現在は関東大学リーグ3部で2部昇格を目標に汗を流している。
そんな山本だが、高校3年時には多くのプロ選手を輩出している筑波大からも関心が向けられていたようだ。話があったのは日本一に輝いたインターハイ後。ただすでに駒澤大のセレクションには落ちていた中、インターハイ1回戦で強豪・静岡学園高戦を控えていたことから「これで結果を残せなくて大学選びが止まるよりはということで、そのタイミングで声を掛けてくれた亜細亜大に決めた」と大会前に進学先を決断していた。
ところがその懸念を自ら払拭するようにインターハイを制する大躍進。夏の全国大会での活躍を受けて筑波大に興味を持たれたが、すでに進路を決めていたこともあって山本自身がその事実を知ったのは高校卒業後だったという。もっとも「(筑波大へ)行っておけばよかったと思うよりは自分が今こうやってきた道を正解にしようとしているので、そういう話もあったなくらいに感じている」と未練はない。
そうして進んだ亜細亜大では、高校時代の栄光にすがって浮かれたり色眼鏡で見られたりしないよう、今に目を向けてきた。
「筑波大に声を掛けられるレベルだったとか、インターハイで日本一を取ったというのが自分の中で絶対に足枷になるなと思った。周りから日本一を取ったときのセンターバックのキャプテンだよと見られたときにそれがネガティブな見られ方をするくらいならば、それを忘れて“イチ大学に入学してきた選手”としてやってきた。もう高校のことは忘れて、大学生になって1年目の目標、2年目の目標、3年目の目標といった感じで一つずつクリアしようとやっている」
1年目から出場機会をつかむ中で入学時に掲げた新人賞受賞は果たせず、2部昇格ができていないことにも責任を感じている。それでもパーソナルジムに通うなど自己研鑽に励み、「高校のときよりも跳べるし、速く走れるし、ビルドアップも少しは成長しているかなと感じている」。3年生になった今季は同期とともにさらにチームの中心としての責任感を高めたといい、13節を終えて4位と昇格争いを繰り広げるチームを支えている。
13節の城西国際大戦は試合前から抱えていたハムストリングの違和感で途中交代となった中で「点数的には70点くらい。ビルドアップをもう少ししたかったし、ヘディングももっと前に大きく跳ね返せる部分や繋げる部分もあった」と改善点を列挙。ただ、対人守備の強さも発揮しながら2-0の完封勝利に貢献し、チームは夏季中断前の試合を含めてリーグ戦3試合連続のクリーンシートになった。
好調の今季は昨年末の経験も活きているようだ。山本は12月に行われたIBARAKI Next Generation CupのU-21 ALL IBARAKIに選出され、現在アジア大会を戦っているロサンゼルス五輪世代の日本代表と決勝で対戦。スコアは1-6と大差をつけられたものの、チーム唯一のフル出場でプロや世代トップレベルの選手と対峙した。
「前半はンワディケと後半は道脇とやって、自分は90分出たので両方を経験できた。自分より10cm以上でかい相手にどう対応するのかを学べたし、逆に自分よりちょっとでも小さい相手だったら絶対に負けちゃダメだと考えた。その経験が年末にあって、そのあとからはヘディングに関しては自分より大きい相手にも勝てるという自信がついた。また、佐藤龍之介とかからはミドルシュートのところで『そこで持たせたら入っちゃうんだ』くらいの基準を貰えたので、めちゃくちゃ良い経験だった」
着実に成長を重ねる中で、まずは今季の2部昇格に焦点を当てる。「失点しなければ負けないのでクリーンシートで全試合を終える」と決意。そして将来については「プロになることがゴールにはなりたくない」と力を込め、プロでも活躍できるような力をつけていく考えだ。
登録180cmの山本はプロのCBでは身長が低い方だと指摘し、両足のキック精度を高めてプレーの幅を広げていく構え。まだ練習参加はできていないといい、チームで結果を残すことで大学選抜活動にも入っていって注目度を高めていく。
(取材・文 加藤直岐)
●第100回関東大学リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信



