beacon

[C☆voice44]順天堂大FW原田開「自分の存在意義を示していくためには得点、アシストが必要」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第44回は順天堂大のFW原田開(2年=磐田ユース、前・湘南ベルマレー)選手です。

 10代前半から注目を集めてきた快足アタッカーはジュビロ磐田ユースから湘南ベルマーレ入り。2年間のプロ生活を経て昨年順天堂大でサッカー人生の再スタートを切りました。ただ、昨年は前期シーズン半ばにオーバートレーニング症候群を発症し、後期リーグ戦は全試合欠場。苦しい1年間を送ってきました。それでも今年、原田選手は完投王者・明治大戦で約1年ぶりのゴールを決めるなど復活。このゴールをきっかけにどのような1年を過ごしていくのか?(取材日:5月14日)

―明治大戦は後半途中からの出場でPKを獲得。蹴りたそうだったけど(市原がゴール)
「自分が取ったんで蹴りたかったですけど、今シーズンは市原とじゃんけんすることが多くて。じゃんけんで負けたんで1本目は市原に譲って。そのあと2本目があったんで、そこでは自分蹴ろうと思って何も言わず蹴りました」

―どのような役割をしようと
「自分がフルで出れない分、どこで貢献するかと言ったら流れを変えるところ。少ない時間で自分が出たときに流れを変えられるかと思っていつもプレーしている。だから、きょうはその分では貢献できたかなと思っている」

―ゴールは特別なものだった
「1年ぶりの公式戦のゴールなんで。自分の中では抑えられないような気持ちがあった。1年間頑張ってよかったな、という感じはしましたね。(蹴るときは)何も考えてなかったですね。思い切り蹴ったれと」

―今年のチームは
「去年いた絶対的なエースがいなくなった分、チームでどれだけエースの分をカバーしていくのか。チームとして戦う部分を追求しあっている。他のチームにはないチーム力だったり、信頼しあうところだったりで他のチームを上回っているんじゃないかな、と自分たちでは感じている」

―その中で原田選手はどうチームに貢献を
「オレがこのチームで活躍というか存在意義を示していくためには得点、アシストが必要。ここをどんどん取っていかないといけないと思っている。少ない時間でも自分のサッカーを見失わず、頑張るしかないですね」

―1年間サッカーできず苦しかったと思うが
「自分と見詰め合うことが多くなった。きつかったのはサッカーできなかったことと、チームに貢献できないということ。サッカーできないというのは怪我しても分かると思うんですけど、それとは違う。このチームでみんな頑張っているのに、『今。自分何してるんだろ』という気持ち。スタンドで叫んでるだけでいいのかなと。そういう思いが結構あって、サッカーしたいということよりも自分は何してんだろと。だから(明大戦のように)こういう形でチームに貢献できたことがうれしい」

(取材・文 吉田太郎)
連載:「College star voice」

TOP