beacon

[大学選手権]専修大を日本一に導いた"闘将"、庄司が個人タイトル2冠!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.5 全日本大学選手権・決勝 専修大3-0明治大 国立]

 全日本大学選手権初優勝を達成した専修大のMF庄司悦大(4年=清水商業高)主将が大会MVPを受賞した。2部からの昇格初年度ながら関東大学リーグ優勝を果たし、同リーグでも最優秀選手賞を受賞しており、個人タイトル"2冠"達成となった。

 チームは今季の目標を「インカレ出場」としていたが、庄司は今季のチーム立ち上げ時、最初のミーティングから「優勝」を目標に掲げていた。まさに強い信念での有言実行となったのだ。

 昨年の専修大はFW高山薫(湘南)やFW神村奨(水戸)らJリーガー4人を輩出し、2部優勝を果たした。しかし、そんなチームを庄司は「厳しさが足りない」と感じていた。そして自らが主将に就任すると、「僕が入ったときから上下関係はなく、いい雰囲気だった。そこは継続して、加えて厳しさをもってやっていこうと思った」とチーム作りに着手した。その取り組みが功を奏し、選手たちはより実戦に近い雰囲気で練習から取り組むようになったという。それにより、練習でやっていたことをより、実戦で出し切ることができるようになった。

 後輩たちは庄司主将について「試合なると口調がかなり厳しいです」「結構怖いです」と口を揃える。しかし、その一方で「自分たち後輩がすごく伸び伸びと自由にやらせてもらっていたので、楽しくサッカーができました」「本当に感謝しています」と話す。熱き主将が締めるところはしっかりと締め、後輩たちに自由を持たせながらも、チームを戦う集団にまとめ上げた。

 優勝という結果には「ここまで来れるとは……でも向上心を持ってやってきた結果だと思う。来年も引き続き頑張って欲しい。最初から最後まで自分たちのサッカーを貫いて優勝できたことが、嬉しい」と笑顔。来季からはFC町田ゼルビアでJリーガーとして戦うことになる。「自分は大卒なので、即戦力として試合に出られるようにアピールしていきたい」と意気込んだ。チームを日本一に導いた熱き闘将が持ち前のキャプテンシーと抜群の展開力を武器に、プロ1年目からの飛躍を誓った。

(取材・文 片岡涼)
▼関連リンク
第60回全日本大学選手権

TOP