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[C☆voice58]早稲田大DF畑尾大翔「試合でも練習でも自分らしさを出す」

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 大学サッカー界の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「College star voice」。第58回は早稲田大DF{{畑尾大翔}主将(4年=F東京U-18)です。

 名門・早大の主将は抜群の空中戦の強さと球際の強さで相手アタッカーを抑え込むディフェンスリーダー。名門復活を期す主将の今年の意気込みとは?(取材日:4月14日)

―順天堂大戦(4月14日)は3-0で勝利。開幕戦(対流通経済大、3-2)よりいい内容で終えた
「自分たちとしてはまずは守備からゼロで抑えることを意識して我慢強く守る、最少得点で勝つことを意識している。開幕戦で2失点してしまったことは課題。でも2点差を追いつかれた後も気持ちを切らさずに戦う事ができたことが最後の1点につながったと思っている。きょうの試合はハーフタイムに次の1点を大事にしようと言っていましたし、そこで次の1点がすぐに入らなかったとしても全員で我慢強く守ってやっていこうということを話していた。それを11人全員が責任を持ってやってくれたかなと思います」

―今年は相手の嫌なことを本当に徹底している
「まずは速さを出すということで相手が整う前に奪った後に速くゴールへ迫るということだったり、攻守の切り替えの部分はこのチームになってからもオフシーズンで積み上げてきました。ただ、2年前から積み上げてきているものなので、それがやっと徹底して形としてできるようになってきたかなと思います」

―今年は戦える選手が多い
「一人ひとりの責任感というのはここ数年で一番強いのかなと感じています。1年生の時から出してもらうことが多かったですけれども、その中でも今年は後ろから見ていても本当に戦えていますし、4年生だけでなく下級生も戦ってくれているので本当に頼もしい限りですね」

―自分の言葉でチームを変えてきたところもあると思うが
「今まで出してもらってきた分、みんなに還元していかなければいけない。特に昨年は1点取る、取られるのところで勝ち点1の差でインカレに出れなくて涙したので1点の重みだったり、関東リーグの厳しさというのはみんなに伝えてきたつもりです」

―今年は優勝してインカレ
「まずは関東リーグで優勝してインカレに出たい」

―自身も日本一になってJの舞台へ
「前節は自分としても今までで一番悪いくらいの出来だったので、全然納得いっていない。自己分析ですけど、きょうは少し改善できたかなと思うので、ここからもっともっと自分に足りないものを見つけることもそうですし、ストロングポイントを伸ばしていくことも意識していきたいです」

―自分のストロングポイントとは
「空中戦は小さい頃からこだわってきましたし、キャプテンシーの部分も誰にも負けたくないという思いがある。そこはストロングポイントなのかなと思います。課題は広いスペースでの1対1」

―自分に課しているノルマ
「各々、このチームで『何でファーストを取るか』、全員で合宿とかを通じてテーマを掲げたんですけど、その中で自分は『安定感』をファーストに挙げさせてもらった。CB、4年、そしてキャプテンという役職を考えたときに『安定感』は大事になってくると思う。そこをテーマとして掲げさせてもらっている。それぞれ『空中戦』や『ボール奪取』というテーマを挙げていましたが、チーム内、関東、全国でもファーストを取れるようにしている」

―将来へ向けて
「一年一年、一試合一試合勝負だと思っていて『どこで誰が見ているか分からない』とスタッフからも言われていますし、一試合一試合大事に戦っていく。特に4年になって、キャプテンになってスタッフから色々と話してもらうことが多かったんですけど、その中で『上手くやろうとしなくていいから、自分らしさをやってきたように出してくれ』とスタッフの皆さんから言ってもらえた。自分の中でも迷いはあったんですけど、のことばで吹っ切れた。とにかく関東リーグの試合でも、練習でも、自分らしさを出そうと思っています」

―昨年はリーグ戦で首位ターンしながら後半失速してしまった
「驕っていた訳ではないですけど、何かしら、どこかしら甘さがあったから最後の最後で1失点したり、1点が取れなくて引き分けたりした試合があった。甘さの排除というのは監督からも口すっぱく言われてきているし、もちろん強く意識しています」

(取材・文 吉田太郎)

連載:「College star voice」

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