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女子高校生「ファントム プレイヤー」が浦和レッズレディースの沖縄キャンプに特別参加!

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女子高校生「ファントム プレイヤー」が浦和レッズレディースの沖縄キャンプに参加!

 未来の日本女子サッカー界を担う「ファントム」を探せ!

 女性アスリート支援に力を入れるナイキによる新たな取り組み、女子高校生に焦点を当てた「ファントムキャンプ」がセカンドステージに突入。ユニフォームサプライヤーとしてナイキがサポートする浦和レッズレディースの沖縄キャンプに“ファントムプレイヤー”が特別参加した。

 「ファントム」とは決められた役割で動くのではなく、ゲームを掌握し、決定的な仕事をこなすプレーヤーのこと。これまでは男子高校生から逸材を発掘してきたが、今回、初めて女子高校生に焦点を当てて行われることになった。

 1月に都内で実施された「ファントムキャンプ」のファーストステージには、ナイキがスポンサードする第28回全日本高等学校女子サッカー選手権大会の優秀選手の中から選出された8人が参加。その中からゲストとして参加したなでしこジャパンの三浦成美と宮川麻都により、藤野あおば(十文字高1年)と愛川陽菜(神村学園高1年)の2人が「ファントム プレイヤー」として選出されていた。


 みぞれ交じりのあいにくの天気だった「ファントムキャンプ」のファーストステージとは一転、この日は沖縄らしい陽気な天気。やや緊張気味の2人も選手から優しく声をかけられ、ボトルの水を手渡されると、はにかむような笑顔を見せる。ナイキの新スパイクである『ファントム ビジョン 2』で足を包んだファントム プレイヤーの2人は、ウォーミングアップで身体と緊張をほぐしていった。



 ゲーム形式の練習では愛川が左MFを担当。チームメイトになった菅澤優衣香とのパス交換でゴールに迫る動きをみせるなど、高いレベルへの適応力があることを示す。一方の藤野はセンターFWの位置に入ると、序盤こそ固さもみえたが、森栄次監督から「打ってもいいんだよ」と声を掛けられると、積極的にゴールを目指すようになり、パス交換からゴールを決めるなど、こちらも必死のアピールを続けた。

 菅澤は愛川について「緊張しているのかなというのはあったけど、技術はちゃんとしているし、全然差はなくプレー出来ていたと感じました」と感心。藤野と対峙した南萌華も「シンプルに上手だなと思いました。体も強いし、ボールを奪われないところはすぐにレッズでも出来るんじゃないかな」と実力に太鼓判を押した。


 2人はファントムキャンプの日程を無事終了。「プレーの幅が広がった」と感謝する愛川は、「普段の練習では感じることができないプレースピードだったり、フィジカル的なところが凄かった。勉強になりました」。藤野も「いつもよりリアクションの方が多くて、いつもやらないことを経験できた。普段感じられないことを感じられたので良かったです」と充実の汗をぬぐった。


 高校1年生とは思えぬ完成度の高さに目を丸くした森監督も「こういう企画は面白いですよね」とイベントの重要性を強調。「彼女たちが肌で感じるものがあったと思う。女子サッカー界の裾のレベルアップに繋がれば」と更なる活性化を期待した。

 女子高校生にとっては夢のような体験となった今回のプロジェクト。ただ愛川が「これからの高校サッカーに生かしていきたい」、藤野が「結果として得られたものをチームに帰って練習したい」と話したように、経験をどう生かすかが重要になる。「ファントム プレイヤー」の真価はこれからにかかっている。

(取材・文 児玉幸洋)

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