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INAC高瀬がWEリーグ第1号!! プロ化に喜び「胸を張って“仕事です”と言えて幸せ」

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INAC神戸レオネッサのFW高瀬愛実(左から3番目)が2ゴール

[9.12 WEリーグ第1節 I神戸5-0大宮 ノエスタ]

 栄えあるWEリーグ第1号ゴールはINAC神戸レオネッサのFW高瀬愛実(30)が決めた。かつてなでしこジャパンでも活躍したクラブ一筋13年目のストライカーは試合後、フラッシュインタビューで「本当にうれしい」「良いスタートを切れた」と喜びを語った。

 記念すべき開幕戦は前半4分、早くもスコアが動いた。I神戸はMF阪口萌乃のフィードがMF成宮唯に通ると、積極的なシュートは大宮GKに当たって左ポストに直撃。この跳ね返りを高瀬が広い、振り向きざまに落ち着いて決めた。

「唯が打ったシュートが枠に入るかというのを最後まで見つつ、そうしたらこぼれてきたので、あとはもう自分で行くという気持ちでしっかり蹴り込んだ」。ゴールが決まると、高瀬の周りには大きな歓喜の輪。チームメートとともに第1号ゴールを祝福した。

 高瀬は4-0で迎えた後半12分にも阪口のスルーパスに抜け出し、GKとの1対1を制して2ゴール目を記録。新加入のFW浜野まいかとともにゴールセンスを発揮し、開幕戦での圧勝劇に大きく貢献した。

 高瀬は試合後、「WEリーグが始まるにあたって、新しいリーグにしなきゃいけないということで、選手たちも発信してきたし、規約や気持ちをピッチで表現する日だった。球際激しくだったり、チームとしてゴールがたくさん取れたりということで、自分たちの思いをプレーで表現できたと思う」と手応えを語った。

 その上で高瀬はプロリーグ化による変化も明かした。

「今までもピッチで戦える喜びを感じていたけど、WEリーグになってより注目されるようになって、胸を張って『仕事です』と言えて幸せだなと感じられるようになった」。

 INAC神戸ではこれまでも副業を持たずに生活ができたが、職業欄には社員としての立場を記していたといい、「『お仕事はなんですか?』と聞かれた時に『プロサッカー選手です』と言えるのがすごくうれしい」と話した。

 また、そうした変化によってさらなる自覚も生まれているという。

「今までもプロに近い形でやっていたので責任感がなかったわけではないけど、これが仕事で、楽しみに見にきてくれる人もいる中で、そういうことをあらためて考えさせられる状況になった」。責任感の大きさを前向きに受け止めた高瀬は「本当に1試合1試合100%で戦わないといけないなという思いがあらためて強くなった」と先を見据えた。

●WEリーグ2021-22特集ページ

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