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大宮vs新潟は熱戦ドロー! ともにWEリーグ初の勝ち点獲得、大宮FW高橋美夕紀がクラブ第1号記念弾

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大宮アルディージャVENTUSのWEリーグ初ゴールが決まった

[9.20 WEリーグ第2節 大宮V 1-1 新潟L NACK]

 WEリーグは20日、第2節を各地で行い、リーグ発足とともに創設された大宮アルディージャVENTUSが元なでしこリーグのアルビレックス新潟レディースと1-1で引き分けた。ともにWEリーグで初めての勝ち点を獲得。開幕戦で無得点だった大宮VはFW高橋美夕紀が記念すべき第1号となる同点ゴールを決めた。

 ホーム開幕戦の大宮は前節のI神戸戦(●0-5)から先発3人を変更。GKスタンボー華、DF長嶋洸、MF大熊良奈が新たに入り、スタンボーはWEリーグデビューとなった。対する新潟は前節のAC長野戦(●1-3)から1人を入れ替え、FW児野楓香に代わってFW石淵萌実が入り、石淵もWEリーグデビューを果たした。

 最初のチャンスは新潟L。前半3分、相手のビルドアップを阻止したMF上尾野辺めぐみがFW道上彩花につなぎ、右サイドのMF滝川結女がミドルレンジから右足で狙ったが、惜しくも右に外れた。

 新潟Lはその後、幅を取って攻めてくる大宮Vの攻撃に押し込まれる場面もあったが、前半7分に試合を動かした。左サイドからDF北川ひかるが仕掛け、グラウンダーでのアーリークロスを送り込むと、FW道上彩花が反応。ダイレクトシュートでスタンボーの股下を射抜き、WEリーグ初ゴールが貴重な先制点となった。

 なかなか良い形がつくれなかった大宮だったが前半16分、DF乗松瑠華からの縦パスを受けたFW井上綾香がトラップでボールを浮かせ、ロングレンジから振り向きざまのボレーシュートでゴール左隅を襲う。だが、これは日本女子代表GK平尾知佳が横っ飛びで弾き出し、スコアは動かなかった。

 新潟は前半19分、負傷したMF園田瑞貴に代わってWEリーグ初出場のMF千野七海を投入。ここからは大宮が立て続けにチャンスをつくる。同20分にはMF仲田歩夢の浮き球パスを胸トラップで収めた高橋がボレーシュート。これは枠を外れたが、同23分にはMF野口彩佳のFKからDF坂井優紀が惜しいヘディングシュートを放った。

 やや劣勢が続いた新潟は前半28分、北川が強烈な左足ミドルシュートを放ってスタンボーを強襲。大宮は同33分、野口の右CKからまたしても坂井が惜しいヘッドを見せた。その後も大宮が優勢に試合を進めたが、DF三浦紗津紀ら新潟最終ラインの奮闘もあってゴールは割られず。新潟の1点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半最初のチャンスは大宮。2分、左ハーフスペースに顔を出した仲田のクロスにMF源間葉月が合わせたが、ヘディングは枠を外れた。それでも大宮は同3分、ドリブルで仕掛けた大熊がゴール正面で倒されてFKを獲得。キッカーの高橋が力強いグラウンダーシュートで壁下を狙うと、相手に当たったボールが軌道を変え、ゴールマウスに吸い込まれた。

 大宮にとってはこれがWEリーグ初ゴールであり、公式大会での初ゴール。決めた高橋は真っ先にベンチメンバーの元へ向かって歓喜を共有すると、本拠地NACK5スタジアム大宮に集まった観客からは大きな拍手が送られた。

 その後は両チームとも選手交代を行い、一進一退の攻防を展開。新潟は後半30分、左サイドを駆け上がった北川が鋭いクロスを送ったが、惜しくも中には合わない。大宮は同31分、途中出場のFW山崎円美が右足でシュートを狙うも、試合を通じて安定したパフォーマンスを見せているGK平尾知佳に阻まれた。

 新潟は後半37分、MF滝川結女のスルーパスを受けた道上が右足でゴールを狙うも、乗松のシュートブロックに阻まれる。最後まで激しい攻防が続いたが、1-1のままタイムアップ。ともに開幕戦で敗れたチーム同士の熱戦は両者ともに勝ち点1を積み上げる形で幕を閉じた。

(取材・文 竹内達也)
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