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[WEリーグ]初代王者決定お預けも…INAC神戸は開幕から16戦不敗継続、次戦は自力Vへ

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[4.29 WEリーグ第19節 I神戸3-2広島 ノエスタ]

 歓喜の瞬間はお預けとなった。

 WEリーグ初代王者が目前に迫るINAC神戸レオネッサがホームでサンフレッチェ広島レジーナを3-2で下し、6連勝で開幕からの16戦不敗を継続させた。

 しかし1時間遅れで試合を行っている試合で、2位・三菱重工浦和レッズレディースがアルビレックス新潟レディースに2-0で勝利した。浦和Lが引き分け以下に終われば、I神戸の優勝が決まることになっていたが、神戸での今季最終戦で優勝を決めることは出来なかった。

 I神戸が序盤から得点を重ねた。まずは前半8分にFW田中美南のシュートをGKが弾いた跳ね返りを、MF中島依美が狙う。これがDFがかき出したボールがGKの後部に当たって跳ね返るラッキーなオウンゴールになり、先制に成功する。

 さらにI神戸は前半11分にFW高瀬愛実のスルーパスから田中が右足で豪快に蹴り込みリードを広げると、同26分にはMF水野蕗奈の左クロスをワントラップで収めた田中が左足でゴール右隅に蹴り込む。昨日28日に28歳の誕生日を迎えた代表FWが、今季初の複数得点を決めて、点差を3点に広げる。

 しかし広島も前半41分にFW川島はるなのコントロールショットで反撃を開始。さらに後半に入ってすぐの3分にはFW谷口木乃実のクロスから川島がヘッド。これはクロスバーに当たって跳ね返ったが、こぼれ球をMF上野真実が粘って押し込む。I神戸は今季初の複数失点で、楽勝ムードが一変してしまう。

 その後も一進一退の緊張感のある展開は続く。後半18分にI神戸はGKからのロングボールで裏に抜け出した田中がGKと1対1のビッグチャンスを迎えるが、シュートは枠上に外れていく。広島も同23分、上野がゴール中央から右足で強烈なシュートを放つが、枠左に外れていった。

 試合が何とかI神戸が逃げ切った。浦和Lが勝利したことで優勝決定はお預けとなったが、残り4試合で勝ち点差は12。5月4日に今度は敵地で対戦する広島戦に勝利すれば、自力で優勝を決めることになる。

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