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昨季限りで浦和退団のなでしこジャパンDF南萌華がローマに完全移籍「これからの女子サッカーの未来のために」

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DF南萌華

 三菱重工浦和レッズレディースは24日、昨季まで同クラブに所属していた日本女子代表(なでしこジャパン)DF南萌華(23)がイタリア女子サッカーリーグ・セリエAのローマ女子に完全移籍で加入することで合意したと発表した。契約期間は2024年6月30日までの2年間となってる。

 埼玉県出身の南は浦和Lジュニアユース、浦和Lユースを経て、17年にトップチームへ昇格。在籍5年目の昨季は、WEリーグ初年度でリーグ戦全20試合に出場し、2ゴールをマークした。昨年10月に池田太監督体制で発足したなでしこジャパンでは、センターバックでポジションを掴み、欧州遠征、女子アジア杯で7試合にフル出場。今年の5月22日に21-22シーズン限りでの浦和退団が発表されていた。

 南は海外移籍にあたり、クラブを通じて「今はとても多くの感情を抱いていますが、何よりもASローマでプレーできることをとても嬉しく思います。チームが成功するのを助けるために最善を尽くします」と意気込みを語る。浦和のファン・サポーターに向けては、次のように感謝を伝えた。

「改めまして12年間大変お世話になりました。昨シーズン最終戦の挨拶の時に13年間と言ったのですが、12年間でした。ごめんなさい。

 右も左もわからず浦和レッズレディースジュニアユースに入り、間近でレッズレディースの選手を見ながら育ち、私もいつかレディースの選手になりたいと自然と思うようになりました。ジュニアユースからはじまり、今まで一緒にプレーをしたすべての選手からたくさんのことを学び、成長することができました。私にとってはかけがえのない存在であり、出会えたことに感謝しています。

 中学、高校時代は家族との時間よりも、その時の仲間達と過ごした時間の方が長いくらい一緒にいました。そんな仲間達とレディースの試合をたくさん運営する機会をいただけて、試合を間近で観て、みんなで刺激を受けながら切磋琢磨する日々を過ごしました。そのような素晴らしい環境がこのクラブにはあります。

 レディースに昇格してからは、試合に出られず自分の力のなさに悩んだ時期もありました。しかしそんな時も一緒に頑張ってくれる仲間がいて、支えてくれる指導者やスタッフの皆さんがいて、温かい声をかけてくださるファン・サポーターの皆さんがいて私は頑張れました。

 だからこそ、試合に出られるようになってからは、試合に出られていない選手の分まで戦う気持ちでいましたし、このチームのために、応援してくださる皆さんのために、今までの感謝を表現しようと全力でプレーしてきました。たくさん負けたし、たくさん落ち込んだけど、それ以上に試合に勝ってチームのみんなと、ファン・サポーターの皆さんと喜びを分かち合う瞬間が大好きで、何度でも立ち上がることができました。

 この大好きなチームを離れるのは本当に寂しいですが、ここまで私を育ててくれたクラブへの感謝のおもいとこれからの女子サッカーの未来のために、浦和レッズで得たものを活かして新たなステップにチャレンジしたいと思います。海外にいってもレッズレディースの試合は必ずチェックしますし、辛い時はみんなの顔を思い出して頑張ります!チームを離れても浦和レッズのことはずっと大好きです。

 最後になりますが、これからも三菱重工浦和レッズレディースをよろしくお願いします!皆さんの耳に私のニュースが届くくらい活躍できるように、海外でも自分らしく頑張ってきます。本当にたくさんお世話になりました。ありがとうございました!」

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