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宇佐美とマッチアップならず、酒井高「ちょっとラッキーだった」

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 ブンデスリーガは17日、第22節3日目を行い、DF酒井高徳とFW岡崎慎司の所属するシュツットガルトは敵地でMF宇佐美貴史の所属するホッフェンハイムに1-0で競り勝ち、6試合ぶりの勝ち点3を手にした。2013年初勝利。連敗を5で止め、酒井は「よかったです。安心しました」と安堵のため息をついた。

 右SBで公式戦4試合連続の先発フル出場を果たした酒井だが、この日はほとんど攻撃参加を見せなかった。実は試合前日に選手だけでミーティングを行い、守備から入るチームコンセプトを再確認したのだという。

「勝てないときにどういうサッカーをするべきか、早く気づくべきだった。何をするかハッキリさせて、コンセプトを守った結果、1点を守り切って勝てた」。選手ミーティングで確認したのは「『守備から入ろう』ということだけだった。引いて守って、そこから出ていこうと」。シンプルなことだったが、原点に立ち返り、チームとしてやることは明確になった。

「チームの大前提として、守備からというのがある。早く気づくべきだった」。今季は開幕から5試合連続で勝利がなく、昨年9月29日の第6節・ニュルンベルク戦(2-0)で初勝利を挙げた。「ニュルンベルク戦の前にも選手だけでミーティングをして、今日と似たような戦い方で勝った。しばらくこの戦い方を続けて、少しずつよくしていきたい。これを続けてから、次にやりたいことを出していけばいい」と力説した。

 この日対戦した宇佐美は右サイドハーフで先発。前節までは左サイドを任されていただけに、マッチアップする形を予想していた。「メンバー発表で右になっていて。試合前に『右なの?』と聞いたら『うん』って」。宇佐美とのやり取りを明かした酒井は「(ホッフェンハイムの)左で起点をつくったほうがリズムが出たんじゃないかな。ちょっとラッキーだった。ドイツ人の方が淡白なプレーをしてくるので」と笑っていた。

(取材・文 西山紘平)

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