マンチェスター・ユナイテッドのDFリオ・ファーディナンドに、イングランドサッカー協会(FA)から処分が下されるかもしれない。10日に行われたFA杯の準々決勝、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシーの一戦での行為が問題となっている。

　その場面とは、後半41分のこと。ファーディナンドはボールのない所でチェルシーのFWフェルナンド・トーレスを後方から押し倒し、倒れたF・トーレスを起こしながら、怒鳴りつけていた。映像でもはっきりとその場面は映し出されていた。FAは処分を下す前に、映像を確認するとしている。

　この件について、チェルシーのラファエル・ベニテス暫定監督は「リプレーを見ていないが、映像はあるんだろう?　それを確認して動けばいい。私はトーレスと、その件について話したが、ピッチ内で起きたことについては話をしない」と、コメントを拒んでいる。

　試合後、ファーディナンドは「チェルシーに甦るチャンスを与えてしまった。僕たちは素晴らしいプレーを見せた時間もあったが、同時に注意散漫な時間もあった。注意散漫になれば、混乱する。それが、この試合で起きたことだ。それでもカップ戦は終わっていない。ウェンブリーは、どちらかが勝ち進むことを待っているし、それが僕たちになればいいね。再試合を行うためにスタンフォードブリッジに向かうが、自信を持って行きたい。それができる材料はある。今季、そこで良い仕事ができたからね。今のチームは、どこに行くにも怖れることはないよ」と、語っている。