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故障者続出のインテル、アタランタと打ち合いに敗れ痛い星落とす…長友は復帰ならず

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 セリエAは7日、第31節を行った。日本代表DF長友佑都の所属するインテルはホームでアタランタと対戦し、3-4で敗れた。ベンチスタートとなった長友だが、この日も出場はなく、復帰はお預けとなった。

 4月3日に延期となっていた第29節のサンプドリア戦(2-0)を戦ったインテルだが、この試合で2ゴールを挙げたFWロドリゴ・パラシオが左足の太ももを痛めたため、離脱することが確定。エースFWディエゴ・ミリートも長期離脱を強いられる中、苦しい台所事情となっている。

 さらにこの試合でもまさかの事態がインテルを襲う。前半、FWアントニオ・カッサーノが左太ももを痛めてしまう。テーピングを巻き、一度はピッチに戻ったが、32分にMFリッキー・アルバレスと交代でピッチを後にした。

 そんな中でもインテルに前半43分、先制点が生まれる。左サイドからのCKを獲得したインテルは、DFアルバロ・ペレイラがクロスを上げると、ニアサイドに飛び込んだFWトンマーゾ・ロッキが右足のアウトサイドで合わせた難しいシュートを蹴り込み、先制点をもたらした。ロッキは今年1月にラツィオから加入。昨年2月1日のミラン戦以来、約14か月ぶりのゴールとなり、セリエA通算100ゴールを達成した。

 後半に入ると一気にゲームが動く。まずはアタランタ。11分、右サイドからのクロスをFWジャコモ・ボナベントゥーラがワントラップからゴールに蹴り込み、同点に追いつく。だがインテルも1分後の12分、相手のクリアボールが中途半端になると、アルバレスが後ろから猛然と駆け込む。頭で押し込み、再び勝ち越しに成功した。

 次の得点もインテルに入る。後半16分、左サイドでDFに1対1の勝負を仕掛けたアルバレスが、左足で豪快に蹴り込んでリードを広げる。だが同20分、今度はアタランタがDFアンドレア・ラノッキアのファウルによりPKを獲得。これをFWヘルマン・デニスが決めて再び1点差に詰め寄った。

 勢いに乗ったのはアタランタ。後半26分、エリア内で細かいステップを踏みDFをかわしたデニスが右足を振り抜くと、GKサミール・ハンダノビッチのニアを抜いたシュートがポストをかすめ、ゴールに吸い込まれていった。さらに同32分にはボナベントゥーラの右クロスからデニスが決めて、ハットトリックを達成した。

 3-4で敗れたインテル。チャンピオンズリーグ出場権を争うミランとフィオレンティーナが直前の試合で引き分けていたため、是が非でも勝ち点3が欲しいところだったが、痛い星を落としてしまった。

[写真]2試合ぶりにベンチ入りした長友。復帰はまたも先送りとなった


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